時事ネタ

飛行機に安全な座席はあるか?

●飛行機に乗る際にはリスク管理を意識せねばならないことを羽田の飛行機事故が
あらためて教えてくれた。
パニックにならずに落ちついて行動すること。そして非常時には客室乗務員の指示に
従うこと。それが全員の身を守る。我先に逃げようとするとかえって誰も助からない。

●非常口に一番近いのは非常口座席である。足もとが広いので、私もときどき利用するが、実はこの席に座るには次のことに同意しておかねばならない。

1.満15歳以上であること
2.搭乗に際して付き添いや係員の手伝いを必要としないこと
3.航空機ドアの開閉など、緊急脱出の援助を実施できること
4.脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他の搭乗者に口頭で伝えられること
5.緊急脱出時に同伴者の援助を必要としないこと
6.緊急脱出の援助を実施できること

●そもそも飛行機で危険な席や安全な席というものがあるのだろうか。
墜落してしまったら誰も助からないわけだが、状況次第では助かり
すい席というものが存在するようだ。

●アメリカの「TIME誌」によれば、過去35年の飛行機事故データを集計した結果、
前方より後方のほうが安全であることが分かっている
また同じ後方座席でも通路側や窓側よりも三人掛け、四人掛けの中央の席が最も安全
なのだそうだ。衝突の衝撃が両側の人にはさまれることで緩和されやすいという。

●また、飛行機の翼の部分は強度があるため墜落時の耐久性がある
そういう点で翼部分の座席は安心だが、反対に、燃料タンクが近いため火災を
ともなう事故の場合には危険度が上がる。

●よって結論。座席を選ぶなら、なるべく後方の、人に挟まれる席を選ぼう。
実はここが一番嫌われる席なのだが、安全をとるならここだ。

さらに大事なことを二つ付け加えよう。

1.座席に付く前に、自席の前方と後方それぞれの非常出口まで何
  あるか確認しておくこと。混乱すると非常口が目視できなくなる
  可能性があるから、何列目と覚えておく。

2.フライト前に行われる客室乗務員による安全のお報せも毎回新
  な気持ちで確認すること。わずか数分のことなので、知っている
  からとスルーしてしまうのはやめよう。