時事ネタ

一人カラオケと八代亜紀さん

●今年は早々からいろんなことがあり過ぎて、まさに波乱の年明けになっています。
そうしたなか、私は八代亜紀さんが亡くなったことも大きなショックでした。
私より4つ年上の73歳でした。

●昭和46年、私が17歳の時にデビューされ、昭和54年の『舟歌』、
翌年の『もう一度逢いたい』あたりでファンになりました。
とはいっても、カラオケで歌おうとしても音程があいません。
もっぱらiPhoneやAlexaで聞く一方でした。

●昨年の夏ごろ、一宮市(愛知県)で八代亜紀コンサートが12月にあると知り、
すぐにチケットを入手しました。ライブで聞くのを楽しみにしていたのです。
ところが9月になって主催者からメールが届き
「急病のため中止。チケットは払い戻す」と知らされました。

●3ヶ月も前に中止を決める病気ってなんだろう。
公式サイトをみると膠原病(こうげんびょう)の一種の難病であることが判明。なかなか分かりにくい膠原病はコラーゲンが変性してしまう病気のこと。
正式名称「collagen-vascular disease」と名づけられた100年前の日本には「コラーゲン」という外来語がなかったため、こうした病名が付けられました。免疫システムが異常を来たし、自分自身の組織を攻撃してしまう病気で、身体のあちこちで炎症が起きるのです。

●「元気になって戻ってくるからね」という八代さんの健気なコメントにファンは期待しましたが、病状が回復することはなく、12月30日に帰らぬ人になりました。

●先週末、綾野剛主演の映画『カラオケ行こ!』を観ていたら、無性にカラオケに行きたくなりました。映画のあとは一人カラオケデビューです。部屋に入ってまっ先に歌ったのはX JAPANの『紅』(くれない)でした。
映画で主人公の綾野剛がこの曲を絶唱していたからです。中学生役の相方から
「裏声ばかりで気持ち悪い」と酷評される主人公ですが、この曲に思い入れがあるので
諦めません。
映画でなんども聞かされているうちに自分でも歌ってみたくなりました。

●しかし、途中でこの曲はムリだとわかり、次に入れた曲が八代さんの『もう一度逢いたい』でした。女性の曲は音程があわないので設定をいろいろ変えて試してみると、
6オクターブ低くすると私の音程に会うことを発見。それ以降は、次から次へ知っている
八代さんの曲を入れて、彼女に思いを馳せる2時間を過ごしました。