世界経済

ChatGPTのことは忘れて構わない?

●「ChatGPT」を開発したOpenAI社のアルトマンCEOが更迭された。
同社の社員や親会社のマイクロソフトにとっても寝耳に水の出来事のようで、
内外で相当大きな衝撃が走った。

●トップの解任事件。日本では1982年に「三越事件」があったが、その3年後、
アメリカでも同じことが起きた。スティーブ・ジョブズ氏がアップルのCEOを解任され、
4ヶ月後に退職している。

●今回の解任劇で内部が混乱するのではないかと思ったが、すんなりと後任CEOが
決まった。
それどころか、解任されたアルトマン氏のMicrosoft入りが翌日に報道された。
これは最初からMicrosoftが裏であやつったトップの引き抜き劇ではないかとも思えるが、真相はまだ不明だ。

●そんなきな臭い話はさておき、今年はAIで始まりAIで幕を閉じそうだ。
そしておそらく来年もAIで始まり、AIが一段と加速しそうだ。
2023年は「ChatGPT」一色といえる程「AIイコールChatGPT」だったが、
来年は様相が変わる可能性がある。

●企業版AIが一気に普及するとみられている。

OpenAIのライバル会社などは「ChatGPTのことは忘れて構わない」とまで言い切る。
それほどまでに「企業版AI」が普及するというわけだ。
また、別の関係者は
「陸上の10キロ競走に例えるなら、今のAIはまだ3歩しか進んでいない」と言う。

●「ChatGPTに出遅れている」と思っているあなた。まだ3歩だと思えば充分に
取りもどせる。でも来年の今ごろもAIを使っていないとしたら、それは本当の出遅れだ。

まずはChatGPTを毎日立ち上げ、最低でも一日一回は使ってみることを習慣にしよう。
きっと手放せなくなるはずだ。