世界経済

4Kの経営を実現するために

4Kの経営を実現するためにまずすべきことは、「それをやる!」と目標設定することである。
4K(ヨンケー)とは次の四つのKの頭文字を指す。

1.高成長

売上が毎年10%以上伸びる

2.高収益

営業利益率がコンスタントに10%以上ある全社の生産性が1,000万円以上で、年々増えている

3.好財務

自己資本比率が50%以上あり年々高まっている現預金月商倍率が常時3ヶ月以上(理想は6ヶ月)ある

4.好待遇

社員の待遇が業界平均以上

※生産性=年間粗利益÷従業員数
従業員数にはパートアルバイトも8時間/一人で含む

そのためにすべきことを具体化する。

1.高成長を実現する成長戦略

  1. 成長している産業に身を置く
    少なくとも今後数年は10%成長が続く産業、事業
  2. 平均的な成長率を上回る目標・計画をつくる
  3. 新事業(新製品・新サービス・新メニュー)を四半期にひとつのペースで立ちあげる計画作り
  4. 社長とエース人材で新事業を軌道に乗せる
  5. 凡庸な事業からいさぎよく撤退する

生産性1,000万を切ったらイエローカード、2年連続1,000万切れでレッドカード

2.高収益を実現する利益戦略

  1. 社員の待遇を良くすることに社長が真剣になる
  2. お客の満足度を高めることに社長が真剣になる
  3. その結果、顧客満足度を高める(顧客の期待を上回る方法を全員で考え、実行する)
  4. 値上げする
  5. 毎年粗利益率を高める
  6. その結果、生産性を最低でも1,000万円確保する

3.好財務を実現する財務戦略

  1. 過去1年の平均売上は今後も続く前提でも必要な利益が出せる計画をつくる
    (必要なことは攻めのコストダウン、知恵のコストダウン)
  2. 毎月決まった金額の貯金・貯株をする
  3. 当面は月商の3ヶ月の自己資金を確保。次いで6ヶ月、12ヶ月
  4. 運転資金の借入をしない
  5. 必要なら社長の個人資金で増資する
  6. 好財務の会社をつくったのち主力銀行を増やす
  7. 借入金は月商の3ヶ月以内と心得る

4.好待遇を実現する待遇戦略

  1. 待遇に関する方針を明文化する
    (例:粗利益の40~45%としてキープする)
  2. 社員の平均年収を目標設定し、経営計画に盛り込む
  3. 社員の平均勤務時間を目標設定し、経営計画に盛り込む
  4. 社員アンケートを年二回開催し、エンゲージメント向上と幹部人材の退職防止に努める
  5. 社員教育費用として、粗利益の1%or社員数×10万円を予算化する