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富豪たちのお金の使い方

今日のYouTube新作

■カーツワイル博士の「DX未来年表」を読み解く

テクノロジーの進化が社会を変えていきます。
何の技術がどのように社会を変えるのか、ある程度の近未来予測はここにあります。
「知っている」という人もいれば「衝撃的です」と驚く人もいます
あなたはどっち?

富豪たちのお金の使い方

今月8日、アメリカで世界最高額の宝くじ当選者が出た。
その金額たるや驚きの3,000億円(米ドルで20億4000万ドル)。
アメリカでは当選者が出ると宝くじの販売店にもお金が入る。
この宝くじを売ったカリフォルニアの自動車修理店のオーナーは日本円にしておよそ1億4500万円を手にした。

3,000億円の当選者はまだ公表されていないが、現金一括で受けとる場合には約1,500億円になる。
分割で受け取る場合には3,000億円を29回に分けて年103億円ずつ受け取ることになる。

こんな話題がネットで拡散するから一攫千金を夢見て宝くじやカジノに人々は向かう。
だが真の蓄財の喜びは結果としての財ではなく、それを得るプロセスにもある。
プロセスを経て蓄財に成功した人には人々は敬意を表するが、本人も満足度が高いはずだ。
だが一攫千金の人には羨望と同時に蔑視が注がれることになる。
何より本人が堕落するのではないかと他人事ながら心配する。

自分の仕事に専念したほうが確実に資産が築ける。
3,000億円という巨額の富は築けないにしても、誰にでも平等にチャンスがあるのが事業というものだ。
いや、待てよ。
事業に専念したら3,000億どころか3兆でも30兆でも稼ぐことができる。
それを忘れていた。

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス(59)は20兆円近い個人資産を築いた。
だが、「大富豪にしてはケチだ」「寄付の金額が少なすぎる」などと批判されている。
実際には100億円単位の寄付をしていながら批判されるとは気の毒な話だが、それが富豪の有名税。
アメリカでも目立つと叩かれるようだ。

そんなベゾス氏が先日、「1240億ドル(約17兆3000億円)にのぼる個人資産の大半を寄付する方法を考えている」と述べて話題になった。
今後、寄付の方法が明らかになるだろうがベゾス氏自身もお金の使い途に頭を悩ませてきただけに、彼が考えた寄付法に注目が集まっている。

もうひとりの富豪、テスラのイーロン・マスク氏(51)。
テスラ株の急騰で世界一の大富豪に躍り出たマスク氏は一時、トヨタ自動車の時価総額30兆円を超える個人資産にふくれ上がった。
は多少減って20兆円程度だが、彼の場合はまだ寄付より買収に興味津々のようだ。
最近、財産の三分の一を投じてTwitterを買収した

買収金額は440億ドル(6兆4,000億円)。
マスク氏のTwitterに賭ける意気込みが分かる金額といえる。
今回の買収にあたり「暴力に訴えることなく、幅広い信条について健全に議論できる共通のデジタル広場を持つことは文明の未来にとって重要。
ツイッターを世界で最も素晴らしい会社にできる」と自信のコメントを発表した。

ただ、現状のTwitter社には不満が山ほどあるようだ。
収を終えてすぐに行ったことが取締役全員の解任。
さらには日本を含む世界各地のTwitter社の社員の半数を解雇すると発表した。
突然の解雇宣言に多くの従業員は納得しておらず「マスク氏を訴える」という社員まで出ている。

マスク流の経営改革でTwitterがどう変わるか。
本国アメリカでは月額8ドルでTwitterブルーが利用できるなど、さっそく課金ビジネスがスタートした。
日本でもTwitterのヘビーユーザーは課金に対して好意的な人がいる一方、「課金されたらやめる」というインフルエンサーも少なくない。
中にはすでに利用をやめた人たちもあらわれている。

課題山積だが、新CEOに就任したマスク氏は、「利用者にとっても広告主にとっても今以上に良い環境にする」と宣言した。
私はTwitterをほとんど利用していないのでお手並み拝見といった立場だが、マスク氏率いるTwitterがどのように変わって行くのか、ベゾス氏の寄付金の使い途ともども注目している。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/a05f5a72ca4464aa2c3edb049b889ca8a1f09eac?page=1
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221107/k10013883101000.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/70397bfba4d921c94eac2da7ef1e8e4a0f691ab0