世界経済

インバウンド再開とマスク

先日からコロナの水際対策が緩和され、外国人旅行客が日本の観光地に戻ってきた。
久しぶりに明るい話題で、日本経済にとってかなりポジティブなニュースといえそうだ。
テレビ取材に答えていた観光地の商店経営者も「長いトンネルをやっと抜けたという感じですね」と安堵の表情だった。

また外国人観光客のなかにも「すごく来たかった日本にやっと来られた」と目を輝かせる人もいた。
インバウンド消費額の目標は5兆円ともいわれ、京都や大阪、東京などの人気観光地は万全の受け入れ体制を敷いている。
特に大阪は2025年の万博開催が控えており、3年後の集客も見据えた取り組みをしているようだ。

名古屋は素通りする外国人が多いが、周辺に伊勢や高山などの人気観光地があるため、インバウンド人気が再燃したら名古屋城、手羽先、味噌煮込みなどを目当てに外国人が増えるだろう。
コロナ禍以前の活気が戻ってくるのは住民としても歓迎である。

マスクの着用要求に戸惑う外国人も多い。
タイからの観光客は郷に入れば郷に従えとばかり、「周りの人がしている所では自分たちもマスクをするように心がけている」と答えていた。
その反面、スイスからの観光客は「着用義務の無いところではマスクはすぐ外す」と話していた。
中には、「日本はいまだにマスクをつけている人ばかりで前時代的な風景を見せられているようだ」と、手厳しい人もいる。

今朝、床屋に行ったが行き交う人の大半はマスクをしている。
2年間着用しつづけた結果、外出時にマスクするのはエチケットの一部になってしまったが、厚生労働省では「季節を問わず屋外でのマスク着用は原則不要です」とホームページで訴えている。
外では外してよいのだ。

ただし「屋内では距離が確保でき、会話をほとんど行わない場合をのぞきマスク着用」なのだそうだ。
このあと私はマスクを付けずにコンビニに入ってみるつもり。
店員に注意されるのではないかと不安だが、脱コロナに向けてインバウンドが再開された以上、私たちも脱コロナに向けて脱マスクを試みる頃合いだろう。