国内経済

都道府県別ランキングを見て

私は岐阜県の大垣市で生まれ育ち、20歳で愛知県民となり、32歳で名古屋市民になった。
なので一番長いのは名古屋になるが、高校野球は岐阜県の代表校を応援する。
プロ野球のご当地は中日ドラゴンズだが、子供時代に染みついたジャイアン愛は抜けきらず開幕戦は東京ドームでジャイアンツを応援する。
来年は神宮球場で開幕戦をむかえることになるのだろうか。

言ってみれば岐阜と愛知のハーフのような私だが、先頃の日本経済新聞に載ったランキングは意外だった。
岐阜がそんなにも上?という驚きである。
都道府県別の「世帯平均年収ランキング」と「家計貯蓄ランキング」。
まず「世帯の平均年収トップ10」がこちら。
( )内は平均貯蓄額。

1.東京都:978万円(2372万円)
2.埼玉県:937万円(1758万円)
3.神奈川県:837万円(1642万円)
4.岐阜県:801万円(1943万円)
5.愛知県:801万円(1815万円)
6.奈良県:799万円(2023万円)
7.福岡県:795万円(1284万円)
8.千葉県:795万円(1913万円)
9.石川県:794万円(1437万円)
10.群馬県:793万円(1682万円)

東京、埼玉、神奈川が多いのはわかるし愛知が多いのもわかる。
だったら大阪は?それに、岐阜県の4位ってどういうこと?
岐阜県民としては非常に誇らしいが、4位になる理由が思いつかない。
ついでにいえば、6位の奈良、9位石川、10位群馬も意外な気がする。

次に都道府県別「世帯平均貯蓄額」のトップ10がこちら。

1.東京都:2372万円
2.京都府:2210万円
3.奈良県:2023万円
4.岐阜県:1943万円
5.千葉県:1913万円
6.滋賀県:1909万円
7.愛知県:1815万円
8.埼玉県:1758万円
9.群馬県:1682万円
10.神奈川県:1642万円

ここでは京都の2位、奈良の3位が目立つ。
世襲の老舗企業や商店が多いことから貯蓄もしっかりと継承されているのだろう。
そして岐阜がここにも顔を出した。
しかも堂々4位ということだ。
年収にしろ貯蓄にしろ岐阜がこんなに上位とは「意外」と言うと失礼なのだろうか。

日経によれば、全国平均の世帯貯蓄額は1,454万円。
全国平均の世帯年収は750万円なので、年収の1.94倍の貯蓄があるのが平均的な世帯となる。

次に県庁所在地のある都市別の貯蓄ランキング上位10傑はこうなった。

順位 県庁所在地 貯蓄の年収比 貯蓄額

1. 京都    3.10倍   2,210万円
2. 奈良    2.53倍   2,023万円
3. 大津    2.43倍   1,909万円
4. 岐阜    2.43倍   1,943万円
5. 東京都区部 2.43倍   2,372万円
6. 千葉    2.41倍   1,913万円
7. 名古屋   2.27倍   1,815万円
8. 徳島    2.24倍   1,688万円
9. 津     2.15倍   1,598万円
10. 前橋   2.12倍   1,682万円

不名誉になるのかもしれないが下位10傑もご紹介しておこう。

38. 水戸   1.44倍   1,056万円
39. 盛岡   1.41倍    991万円
40. 長崎   1.40倍    844万円
41. 甲府   1.38倍    959万円
42. 宮崎   1.36倍    904万円
43. 長野   1.33倍    994万円
44. 高知   1.33倍    969万円
45. 大分   1.31倍    936万円
46. 那覇   1.30倍    752万円
47. 大阪   1.18倍    792万円

自然が豊かで農作物や魚介類など食に恵まれた都市が多いが大阪が最下位というのはまったく意外だ。
東京と並び称される大都市・大阪が平均年収も670万円と全国平均以下なのである。
大阪といえば「食い倒れ」だが、商いの町、商人の町でもある。
「着倒れ」の京都が堂々一位にいることからみても大阪の最下位はいかにも不思議だ。
どなたかそのあたりに詳しい方がみえればお教え願いたい。