時事ネタ

私にとって大切な意味ある数字

「ワッツアップ シアトル!というわけで、始めましょう」

2022年8月27日、スタンディングオベーションでイチローコールが起こる中、英語で話し始めたイチロー選手。
シアトル・マリナーズの球団殿堂入りセレモニーには、4万5000人以上のファンが集まった。
45年のマリナーズの歴史にあって10人目となる殿堂入り。
日本人のメジャー球団殿堂入りはもちろん初めてのこと。

マリナーズの本拠地・T-モバイル・パークで17分間にわたってスピーチしたイチローは、要所要所に彼らしい表現がちりばめられていた。
特に子どもたちに向けたこの痺れるメッセージは印象的だった。

「日本から来た痩せっぽちのヤツがこのメジャーのユニホームを着て戦い、今夜ここで、この栄誉を受けているのです。君たちが同じようにやれない理由はどこにもありません」

メジャー経験19年でマイナー降格はゼロ。
メジャー挑戦初年度から10年連続200安打、262安打のメジャー新記録樹立、ゴールドグラブ賞10年連続獲得、メジャーで通算3000本安打達成。
私たちの目が黒いうちにこの記録を塗り替える選手が現れるとは思えない。

「実はあまり数字を追い求めていなかった」というイチローが唯一こだわり続けた数字がある。
それが、『シーズン200本安打』だ
不調のとき打率を気にすると打席に向かう足取りが重くなる。
打てなかったら「また打率が落ちた」と気分も沈む。
しかし、安打数は積み重ねていくもの。
打席に向かうたびに集中できる。

積み重ねの目標であれば日々新たに挑戦できる。
そんなことを意識していたのもイチローらしいところ。

あなたにとって、「よし、今日もやるぞ」と思えるような積み重ねの目標は何だろうか?
客数だろうか、売上の累計だろうか、メルマガやYouTubeの本数だろうか、読んだ本の数だろうか。
「シーズン200本安打」がイチローの原動力になったようにあなたの原動力になる数字を考えてみようではないか。