世界経済

「お前はすでに死んでいる」と言われないために

【北斗百裂拳】(ほくとひゃくれつけん)を喰らわせたあと、尚もいきがる相手に向かってケンシロウが吐いた名台詞がこれ。

「お前はすでに死んでいる」。

「北斗の拳」ファンならずともこの言葉はみんな知っています。

「お前はすでに死んでいる」とメインバンクに言われた社長の心痛はいかばかりでしょうか。
社長も財務担当役員も自社が倒産することを直前まで知らないというケースがあります。
なぜならいつでも必要な資金を貸してくれるから。
銀行から担当役員が派遣されることもありますが、それを受け入れさえすれば銀行も悪いようにはしないと妙な安心をしてしまうのです
しかし銀行だって民間企業。
お家の事業で方針がかわり、手のひらを返すことはよくあります。

2年前、レナウンが倒産しました。
倒産時の自己資本比率は47.4%。
赤字体質が続いていたものの自己資本比率の高さから、まだ余裕があると思われていました。
しかし突然、倒産しました。
レナウンの場合は大株主との関係悪化から売掛金が回収できなくなり倒産の引き金になりました。
銀行だけが生殺与奪の権(生かすか殺すかの権利)を握るわけではなく、時には株主も敵に回ります。

先月は東大医科研発の医療ベンチャー「テラ」が倒産しました。
赤字続きでしたが無借金企業なので何とかなるのではないかと思われていました。
しかし資金の提供先はなく、無借金のまま倒産しました。
実際は融資を引きあげられて新規の買い入れができず、生殺与奪の権を金融機関に預けた末の倒産でした。

お金や数字に弱い社長は会社をつぶします。
技術があって、営業に強くても、お金に弱いとダメなのです。
資金問題を第三者に丸投げして安心しきっているとある日突然「お前はすでに死んでいる」と誰かに通告されるのです。

どうすればお金に困らない会社になるか。
どうすれば潤沢な資金の会社をつくることができるか。
個人も法人もやることは変わりません。
自己資金で経営することを考えます。
そのためには利益の一部を貯金し、資金力を積み上げることが大切です。

個人でも蓄財はまず貯金が基本。
法人も一緒です。
また資金の一部を投資運用に回すことも必要になります。
その結果、「現金比率」や「流動比率」を日ごろから高めておくのです。

調達力も高めましょう。
中小企業の場合は資金調達の手段は金融機関からの借り入れになるわけですが、最低でも三ヶ月、できれば六ヶ月程度の資金繰り表をつくり調達活動を早めに開始すること。
資金不安をすこしでも払拭した状態で経営することが大切です。

お前はすでに死んでいる。
これは「財務を強化しないと他人にいつかそう言われてしまうぞ」というケンシロウからのメッセージと受け止めましょう。

最後にPRになりますが、資金や財務について、基礎から勉強してみようという方は10月に開講するこちらの講座も検討してみてください。
こういうことをしっかり勉強します。
無料体験講座もありますのでまずはそちらからおすすめします。

◆ 『経営が上達する「4ヶ月9回」のオンライン講座』10月開講 ◆

  • 4ヶ月以内に経営計画書を完成させたい
  • 我社の経営課題を解決したい
  • 経営基盤を強靱にしたい
  • 優先順位と行動計画を決めたい
  • 勝てる経営戦略を見つけたい
  • 個人の経営力を高めたい
  • 経営に自信がもてるようになりたい

<講義内容>

【現状把握と優先順位】+【理念力倍増】+【財務力倍増】+【業績倍増】+【管理力倍増】の4ヶ月9講義

★経営力上達講座全容 → http://xvkf9.hp.peraichi.com/jotatsu
★【無料】体験講座 → http://ganbare.biz/comon/jotatsu/