今欠けているのは“闘争心”だ」・・このお正月の注目発言
経団連と日経連が今年五月に統合され、「日本経済団体連合会」の名称でスタートします。その初代会長の奥田碩氏(トヨタ自動車会長)が興味深い発言をしています。
その発言を中日新聞より要約して引用しました。
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・・・日本の企業、サラリーマンに今欠けているのは“闘争心”だ。戦後、懸命に努力して欧米に追いついてきたが、がむしゃらさがなくなっている。量を追わず質を追うことも大事だが、それだけでいいだろうか。・・・
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ユーロの流通がこの1日から始まりました。英国を除くヨーロッパ主要国では通貨の統一が実現し、人口・GDPともあっさりと日本を抜き去ってドルに匹敵する通貨が誕生。マルクもフランもリラもあと何ヶ月かで姿を消すことになります。ユーロの導入に反対する英国でも、なし崩し的にユーロが浸透するとみられています。
一方では、アジアの統一通貨を検討する組織がありますが、その主導権が中国の「元」にもってゆかれないとも限りません。日本が世界の経済大国であり続ける保証は何もないのです。
「気は世を覆い 力 山を抜く」
項羽と劉邦でおなじみの項羽の言葉です。世を覆うような気位をもつことが今の日本の企業人に一番大切なのではないでしょうか。
昨年、ある会社の経営計画書を拝見しました。読んでいて何か変だなと思っていたら、何とすべての計画が過去形で書いてありました。
・「2002年度は休日数を4日間増やしつつ、社員給料は8%も増加させることが出来ました。」
・「売上高目標は前年比18%アップのχ億円に到達することができました。これもひとえに社員の皆さんの努力のたまものです。」などという表現なのです。
なるほど。
そう言えば以前にある経営者から「初詣はお願いに行くところでも誓いにいくところでもない。過去形で断定して、それを感謝しにいくものだ。」と聞いたことがあります。
初詣がまだお済みでない方、試してみませんか。