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読者メールへの回答

今日は読者から寄せられた質問にお答えしたいと思います。

1.埼玉県 Sさん

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昨年、埼玉県中小企業振興公社 自立化塾にて学んだSと申します。
武沢さんの二日間に及ぶセミナーに参加したことは、私の中では革命的な出来事でした。
有難うございました。以来、メールマガジン毎日楽しみに読ませて頂いております。
 2005年8月30日のメールマガジン ”後継者難”のなかで、将来株式公開を予定しているならば子供に継がせるのは否とかかれていますが、その真意をおしえてください。
私自身後継者であり、親族の社長からは会社を引き継ぐ年も明言されている身です。
(なれるかどうかは私の1年1年の実績次第と心得ています)
さらに弊社は株式公開を将来の視野(5年後)に入れております。株式公開に関しては私と社長で情報収集及び勉強中です。
 武沢さんが持っている 否 という理由についてこのメールの返信でなくとも、同様の質問が他の人から多ければ、メールマガジンにてさらに取り上げて教えていただければ幸いです。
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<武沢より>

 Sさん、こんにちは。お尋ねの件ですが、私が昨日号で申し上げたことは、息子(娘)を入れるべきか否かを迷っている経営者に対して申し上げた意見です。
つまり、「迷うくらいなら身内を入れない」ほうが社内外に無用な混乱を起こさないで済むからです。
 しかし、Sさんのように迷いなく事業継承していこうという気持ちがあり、なおかつ、自他ともに認める実績をあげた人が時期リーダーになろうとすることは、ごく自然なことです。
迷わず進んでください。

株式公開企業でも同族が事業継承するケースはよくあります。トヨタのように世界的企業でもそれがあるのをみても、決して親族が事業継承することは悪いことではありません。

2.滋賀県 Hさん

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武沢さんとはお目にかかったことはありませんが、メルマガ創刊時以来からの読者を自負してますHと申します。
最近、経営数字に関する記事が少ないように思いますので、あえて質問させていただきました。実は、会社経営の数字を勉強しはじて半年くらいたつのですが、収益性や財務の健全性などについて、どの程度の数値目標を設定すべきか迷っています。何かよい事例とか情報源とかありませんか。
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<武沢より>

Hさん、こんにちは。5年前からの読者だそうで、ありがとうございます。さて、お問い合わせの件ですがやや専門的になりますが、同友館から発売されている『中小企業の経営指標』という本を身近に一冊置いておかれると良いと思います。
この本は、中小企業診断協会が発行し、中小企業庁が監修しているもので、各業種における中小企業の経営数値がズラッと並んでいます。
例えば、あなたが製造業だとして、自己資本比率を大切にしたいとお考えになった場合、日本全国の同業中小企業がどれだけの自己資本比率なのかを知ることができれば、目標設定の参考になりますね。
それが載っているのです。
製造業の場合、大きく「総合」「財務」「生産」「販売」「労務」とジャンル分けされ、次のような数値が過去5年間にわたって載っている。

・売上高対比営業利益率
・総資本対経常利益率
・自己資本比率
・流動比率
・当座比率
・従業員一人あたり年間生産高
・従業員一人あたり年間加工高
・加工高比率
・売上高対粗利益率
・売上高対経常利益率
・販売管理費比率
・売上高対広告宣伝費比率
・従業員一人あたり月平均人件費
・人件費対福利厚生比率
・従業員一人あたり機械装備額

(※実際には、30項目の指標が載っているが、半分だけご紹介した。)

Sさん、Hさん、ご質問ありがとうございました。