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後世を畏れる

セ・パ交流試合である程度の盛りあがりをみせているプロ野球ではあるが、個人的にはドイツ行きを賭けて戦うサッカーの方が面白い。
特に今夜の北朝鮮との大一番には、早くも期待が高まる。

そんな中、読売新聞グループの渡辺恒雄会長(78才)が、読売巨人軍の代表取締役会長に就任する見通しだというニュースに接した。
不正ドラフトの責任をとって辞任して以来10ヶ月ぶりの球界復帰となるそうだ。
氏の意気込みと危機感は理解できなくはないが、残念ながら、晩節をけがす行為としか思えない。いや、球界を私している。

かつては巨人ファンだった私ですら「いつまで老醜をさらすつもりなのか」という怒りと同時に、巨人軍ってこんな組織だったのか、という寂しさと哀れさを感じてしまう。

球界と巨人軍に危機を感じてのことだろう。だが、本当にそうならば、有能な若手に思い切った改革をゆだね、氏は外野からそれをサポートすれば良い。自らが復帰することによって改革が遅れることを自覚していないのが問題だ。

心の師:吉田松陰先生の辞世の句を思い出す。

「身はたとへ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂」

後世畏るべしと思えるような若者に我が魂を託すような生き方をしたいもの。

リーダーとしてのナベツネ氏の反省点は、畏るべき後世を育成してこなかったことにあるのではないか。
これ以上晩節をけがしたくなければ、本当に命をかけて無私で球界改革と巨人軍改革に取り組むしかない。この何年かの過ごし方で氏の評価が確定するのだ。