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パフォーマンス・マネジメント

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「誰が正しいかよりも、何が正しいかを考えよ」とドラッカー教授は教える。批判のための批判をするのが目的ならいざ知らず、ビジネスシーンにおいては、個人攻撃をしているだけでは次の勝利につながらない。個人攻撃という言葉のなかには、他人の攻撃はもちろんのこと、自分自身を責めるという意味も含まれる。

さて、ダイエットが進んでいない私に向かって友人が言った言葉もそれに近いアドバイスだった。
「ついつい間食してしまうくせをなくすには、意志の力だけに依存するのは危険です。それは武沢さんの意志が弱いからではなく、決めたことを守り通せる人なんてもともといないんです。意志をシステムに置き換えましょう。それには、問題解決のための行動分析学、つまりパフォーマンス・マネジメントという考えが必要でしょう。

「何それ?意志の力じゃないということ」

「そうです」
そして彼が見せてくれたのは、グリーンの表紙をした一冊の薄い本だった。そのものズバリ『パフォーマンス・マネジメント』というタイトルで、著者は島宗理(しまむねさとる)という助教授(2000年執筆時)だ。

さっそくこの本を読むとこんな事例が出てきた。私のダイエットだけでなく、企業経営にも使える話しばかりなのだ。

コピーするときののりしろがあるかないか、一度指示したことは覚えておけよ・・・と言いたい。
そうした機転が利かない部下の仕事ぶりに悩んでいた上司は、部下の向上心の乏しさや、叱っても反省しない態度に憤慨していた。
これは、期待する側と期待される側との仕事仕様のズレが原因であり、平たくいえばコミュニケーションギャップだ。これを埋めるには、話し合いや飲み会では解決しない。そこで考えたこの上司は、ある方法を使ってこの問題を解決した。(以下略)

自分がいないときおしゃべりばかりする二人の女性部下がいた。
ガミガミ言う口うるさい上司に思われたくないから相当我慢していたがついに切れた。「おい、いいかげんにしろ!」
二人の部下は上司のいるときには黙るようになった。だが、上司がいないと上司批判も含めてますますおしゃべりがエスカレートした。それは、おしゃべり以上に楽しいものが何もないという事が問題なのであって黙っていることが彼女たちの仕事ではない。それに気付いた上司は効果的な手を打った。(以下略)

減量目標が達成するまでは大好きなケーキを封印している女性がいた。それだけではなく、体重記録や運動記録をつけ、彼氏とのデートのたびに進捗状況を報告し、中間目標の達成を祝いあっていた。
今度こそ大丈夫だと思っていたら・・・、仕事の忙しさも手伝って、ふと気付くと三ヶ月後には元どおりの週間と肉体になっていた。
(以下略)

以上の事例では、何が問題だったのか。そして、どのような手だてを講じることで次の成果につながるかを考えよう。

いかなる物ごとにおいても共通する法則は、人間の行動は強化されるか弱化されるかのいずれかである、ということだ。
たった一つの対策が未来永劫に効果的とは言えないということだ。

パフォーマンス・マネジメント(米田出版)
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