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行動を共にできる相手

かつて私がお手伝いしていた会社で、「CoCo壱番屋」のカレーがうまいか、まずいかで口角泡を飛ばして激論し、とうとう仲違いして別れてしまったしまった社長と専務がいた。
“大のオトナが情けない”と思われるかもしれないが、彼らにとってカレーの好みの差は氷山の一角であり、一事が万事、好みがあわなかったのだ。
意見が合う・合わないというのは調整がきく。だが趣味や感性が違っていると、歩み寄りようがなく辛い。

そんななか、部下の喜怒哀楽が自分と同じであるとき、社長はなぜかホッとする。それが人間の本性かもしれないが、とりわけ社長という“人種”は、うわべとは違って部下のちょっとした態度に敏感に反応するナイーブな人が多いのだ。

実例をご紹介しよう。部下を連れて武沢講演に駆けつけてくれた40才位の男性社長からのメールをご紹介したい。許可をいただいたので、実名にて。

「先日、岐阜県多治見市での公開セミナーに大阪より参加させてもらいました、信成開発の鈴木でございます。先生のお話は2回目でしたが、途中、涙がこみ上げてくるのを堪えていました。自社の社員に是非聞かしてあげたいと2名の社員を連れて行きましたが、正直、最初は彼らがどういう意識で拝聴するか、不安でした。社長に無理やり連れて来られて、あまり感動もなく、ただ座っているだけで終わるかもと思っていました。最初、受付で武沢先生の本を売っていたので、お前も買わないか? と尋ねたところ、[僕はこんな本、自宅にもたくさんありますから要らないです] といっていました。あぁやっぱり、連れてきても意味が無かったかと思いました」

「セミナーが終わって、私は先生に挨拶に行きましたが、彼ら2名はなんと、自分の意思で先生の本を2冊づつ購入していました。私は、1冊しか購入しませんでしたが・・。涙がこみ上げてくる思いでした。
懇親会場へ車で移動する間、彼らが満足ゲな顔で 『社長、今日は本当に来て良かったです』と素直に心から感謝していました。私は涙を堪えるのに苦労しながら感激しました。彼らの心に何か響いたのでしょう、心からこみ上げてくる熱い思いが顔に出ていました。
先生に心から感謝します。
人に感動を与えられる仕事を私は経営理念の一つにしていますが、それを実践されている先生は本当に感動に値します」

私もこのメールに感動し、さっそく返信差し上げたところ次のような続報が届いた。

「あれから、3名で話をしましたが、我社の経営方針がはっきりしました。
(事業内容と方針は割愛)

我々が真剣に世の中を変えてやろう、我々がこの業界を引っ張ってやろうと決断しました。
先生のおっしゃる『熱狂的状況』が、ここに誕生したようにおもいます。我々、たった3人の盟友とその他12人の同志によりこれを目指すのは、大河に点滴を落とすようなものですが、その点滴が、大洪水となり大河の流れを変えてしまうであろう予感は、ありありと想像できます。私は、大袈裟ではなく死に場所が定まった気がします。
我々の点滴が小川になりました、と武沢先生に報告できる日が近い将来、来る事を楽しみにしていてください」

鈴木社長は“死に場所が定まった”と表現したが、行動を共にできる盟友を得た喜びがひとしおなのだろう。

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2月17日、中部国際空港(セントレア)開港 こぼれ話
http://www.centrair.jp/index.html 

セントレアOpenにともない、従来の小牧市にある名古屋空港が役目を終える。長い間名古屋空港(愛知県小牧市)を職場としてきた、あるタクシー運転手の声。

「非常にさびしいです。空港ほど面白い職場はなかった。悲喜こもごものドラマや思い出が詰まった職場なんです。ある日は、朝から15時間走り回っても3組しかお客さんがとれなくて困っていたら、その日の最後に空港で乗車していただいたお客さんが何と浜松まで乗って下さった。それだけで一気に売上3万円ですがね。
あと、『遠くて申し訳ないのですが、長野まで行っていただけませんか』というお客さんも空港で乗られた60才がらみの女性だった。そんな方に限って『遠くまで乗せていただいてありがとう』って感謝される。こちらの方こそおまけしてあげたくなる。そんな刺激的な職場がなくなると思うとね・・・」

悲喜こもごも。
でも個人的には、セントレアは何かと楽しみなので早く利用してみたい。