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続・ジンギスカン、レッドブル、F1レース

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<昨日のつづき>

物識りの後輩いわく、エナジードリンクの「レッドブル」はもともと、スポーツやモーターレースに対して莫大な広告予算を投じてきていた。1995年以降は、F1レースの広告スポンサーとなり、2005年には撤退したフォードからレーシングチームを買い取り、「レッドブル・レーシング」を設立した。レッドブルのチームは弱小組織ながら、F1界の新興勢力として成長著しい存在となっていく。その背景には、親会社であるレッドブルの豊富な資金力があった。その資金をもとに、トップドライバーや有力デザイナーを獲得して短期間でチームの戦力を高め、下部組織から若手のドライバーを育成・参戦させる戦略も功を奏し、4年連続で年間チャンピオンに輝くチームになった。こうしてレッドブルは、自動車メーカーが牛耳ってきたモータースポーツの世界で、異色の存在として一大勢力を形成したのである。

「ということは何かい、レッドブルが自動車を作ってるってこと?」F1の知識がない私は、そんなトンチンカンな質問を発した。物識りいわく、エンジンやボディは自動車メーカーと契約したものを使用するらしい。現在、レッドブルではルノーのエンジンに日産のボディを使っているという。

「どうしてルノーのエンジンが F1レースで強いの?」という私の質問が物識りの F1トークを過熱させた。

彼いわく、2010年に F1界では大きなルール変更があった。それは、レース中の給油を禁止する、というものである。
レース中に給油できなくなると何が起きるか。ひとつは、大きなガソリンタンクが必要になることから自動車メーカーのボディ開発合戦が激しくなった。もうひとつは、燃費の向上である。従来の F1レーシングの燃費はリッターあたり 2~ 3キロだが、それを向上させる取り組みがエンジンメーカーやドライバーにも求められるようになった。「ルノーのエンジンはそうした F1のルール改正を追い風にしたのでしょうね」と後輩。

私は後輩からそんな話を聞きながら、せっせとカルビやサガリを口に運んでいた。そして、人生の生き方に思いを馳せていたのだ。

F1の世界でも燃費向上が問われている。私たちの人生でも燃費向上が必要なのではないか、という発想の飛躍。モティベーションというガソリンをいかに効率良く燃やすかは人間にも求められるはずだ。燃費が悪いと、何度も補給せねばならない。燃費が良ければ少ない補給で済む。

「どうかされましたか?」私が考えごとにふけっているのを見て、後輩が声をかけた。「いや、車のガソリンと人間のモティベーションは似ていて、それぞれに燃費向上と補給の仕組みが必要だというようなことを考えていたのさ」と私。
「さすが武沢さんですね、焼肉屋にいて、人の話を聞きながらでも明日のメルマガのことが気になるのですか?」「当たり前だろ、メルマガのことが意識からなくなることなどない」「へえ~。では、武沢さんのガソリン・モティベーション理論をお聞かせください」「うん、よくまとまっていないが、飲みながら食べながら、つらつら考えてみたい」と私。

<明日につづく>

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