後輩に連れられてジンギスカンの店に来たのはいいが、あまりの不味さに店を出た。次の店で彼がレッドブルの話題を始めたのがかなり興味深く、いつしかそれが F1の話題に飛び火した。したがって、この三日間は妙なメルマガタイトルになっているが、ご容赦願いたい。
さて、2010年からのルール改正で F1レースの世界にも燃費向上の概念が必要になった。レース中の給油が禁止されたからだ。従って燃費の良いエンジンやボディ、燃費の良い運転技術をもつチームが勝つ時代が到来した。
そのことを人間に置きかえて考えてみたい。
人間も朝、自宅を出た瞬間から夜、ピットインするまでの間はガソリン(やる気、モティベーション)の給油ができない。つまり、人間の一日は F1の一回のレースのようなものだ。急発進・急ブレーキをくり返すとガソリンを一気に消費する。事故でも起こそうものなら、車を走らすことができなくなる。
何があっても良いようにと、たくさんの燃料を積んで家を出れば良いかというと、それも不効率だ。ガソリンタンクが重すぎて、燃費が悪くなってしまうのである。つまり、二日分も三日分もガソリンを積んで家を出てはならないのだ。今日一日走る分だけのガソリンを積むのがもっともムリが少ない。そのためには、一日一回、やる気タンクを満タンにする仕組みが自宅もしくはオフィスで必要になる。
仏教では勤行(ごんぎょう)という名の朝のお勤めがある。毎日規則正しくお経を読み上げ、護摩(ごま)をたく。早朝セミナーやモーニングミーティングが各地で盛んなのも、そのためだろう。
それを怠るとどうなるか。夕方ぐらいになると、体力の疲労もさることながら、心気の疲労がおびただしくなり、酒でも飲んで自己解放してやらないとストレスが貯まる、ということになる。その結果、酒の力で夜更かししていたら何のための自己解放だったのか分からなくなる始末である。
今日のポイント
・一日一回、できれば朝、自宅かオフィスで目標や計画を確認する習慣をつくる。
・ずっとがんばろうと思わない。今日一日がんばる。今日やることに意識を集中し、仕事が始まったらそれ以外のことを考 えたりやったりしない。
・突発事項が発生したら、今日の予定をすぐさま変更する。無計画に一日を過ごすことをやめる。
それを続ければ、あなたの燃費効率は向上し、レッドブルを飲まなくても充分戦えるはずである。