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リビング・リーダー

11月1日(月)、新宿・紀伊国屋のサザンシアターは不思議な熱気に包まれていた。10日ほど前にアメリカで行われたイベント「リビングリーダーシップ」の録画上映なのだが、講師陣がともかく圧巻だったのだ。登場順に紹介すると、

1.ジム・コリンズ(ビジョナリーカンパニー著者)
2.フランセス・ヘッセルバイン(米ガールスカウトCEO、自由勲章)
3.ミハエル・ゴルバチョフ(旧ソ連最後の指導者)
4.ケン・ブランチャード(1分間マネジャー、ザ・ビジョンなどの作者)
5.ジョン・マックスウエル(30冊の著作・700万部のビジネス著者)
6.ピーター・F・ドラッカー(世界的な社会学者、経営コンサルタント)
7.ラッセル・シモンズ(ヒップホップのCEOと讃えられる黒人経営者)
8.ロザベス・モス・カンター(ハーバードビジネススクール最初の女性終身教授)
9.ドナルド・トランプ(米国内でサクセスストーリーの代名詞の一人)

場内でたくさんの「がんばれ社長!」読者の方とお目にかかることができたが、その中の有志5名で近くの居酒屋で一日の成果報告会を行った。あまりに沢山の情報とインスピレーションが得られたので、整理に好都合だ。

まずは単純に、誰が一番良かったか?上位三名を順位付けることにした。5名の投票による得点集計の結果、次のようになった。

1位:ドラッカー
1位:ヘッセル・バイン
3位:ジム・コリンズ

次にワースト三名と、その理由を発表しあったが、その結果はここでは省く。

上位三名のワンポイントメモ。

ドラッカー

有能な経営者とは、自分に有効なだけではなく、組織の人々の行動に有効に活きる問題を明確に規定できる人だ。それ以外の不要な意思決定はしない。なぜなら、経営者が決定するすべてのことは、組織に混乱を与えることを知っているからだ。間違った意思決定をすることが問題なのではなく、真の問題は、間違った問題に対して決定を下していることである。

ヘッセル・バイン

「あなたの業績」とおっしゃるけれど、私がやったのではない。“私たち”がやったのだ。リーダーシップとは、「いかにやるか」の問題ではなく、「いかにあるか」の問題だと思う。この組織で仕事についたその日から、私はやめる日のことを考えてきた。どのように去るかを常に考えてきた。いつどのようにやめるか分からなかったリーダーが沢山いる。長くつとめすぎているのだ。
 
ジム・コリンズ

 リーダーシップとは、強弱の問題ではなくレベルの問題である。カリスマ性のある人は用心すべきだ。なぜなら、個人的カリスマはリーダーシップをとるうえでは資産ではなく負債だからだ。カリスマ指導者が間違った方向に組織をリードしたときが一番危険だから。レベル1~5までのリーダーシップがあり、段階を追ってそれを高めていこう。(武沢註:詳しくはコリンズの著作参照)