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あきらめるな、名刺管理

名刺管理システムが破綻して久しい。

出張から戻った。頂戴した名刺をカバンから取り出し、机に上に並べながらご本人の顔を思い出す。今回の東京出張では講演があったせいか、百枚近い名刺がある。スタッフに頼み、名刺ホルダーに整理するのだが、後日、そのホルダーが役に立たないことが多い。困った。

困る理由は簡単。
「あそこで会った、あの業種のあの顔の人」としか思い出せない。会社名も氏名も忘れたため、分厚い名刺ホルダーからご本人を検索できない。
よって、名刺管理という概念は私の仕事から消えて久しく、メールアドレスだけが私の管理対象になっている。

非凡会や講演会などで何度もお会いするのに、氏名や会社名が覚えられない、ということはザラにある。大変恥ずかしいことなので、名前を直接聞けない。幹事さんなどにソッと聞くこともある。

そこで、苦肉の策で始めたのが、『名刺10枚収集キャンペーン』。これは、私の名刺を10枚集めた方には本を一冊プレゼントするという公約。始めてまだ半年なのに、すでに8枚集めた方もいる。(福岡の田中社長)
これによって、同じ人と何度名刺交換しても不自然ではなくなったのだ。

ことほど左様に名刺管理に困っていたある日、「僕ほど名刺管理にこだわってきた人間はいないと思いますよ」という社長が表れた。
何と、毎月お会いしている株式会社田村設計の田村和雄社長がその人だ。

田村設計 http://www.tamra-ar.com/ 

名刺はあとから検索しやすいように必ず複数コピーし、社名順と氏名順の二冊の名刺ホルダーを作っていた時期もあるという。また、最近ではパソコン利用はもちろんのこと、スキャナーを使った名刺管理専用ソフトも何本か使ってきたそうだ。

そんな田村社長が、“このやり方が究極”というのが『タムラ式名刺日記』なるもの。
名刺ホルダーと業務日誌を兼ねた一冊のノートだ。この名刺日記、使い方はいたってシンプル。市販のノートに名刺を貼って、余白にメモを書く。単純に日付順に並んでいるだけだ。
時には名刺を剥がす必要もあるため、スティックタイプのノリで貼るのが適している、と細部にこだわる。具体的なイメージは、画像を参照していただきたい。
http://www.e-comon.co.jp/photo_show_list.php 

なるほど、これなら私にも出来そうだ。野口悠紀雄氏の「超・整理法」を実践中の私なので、この『タムラ式名刺日記』にも違和感はない。名刺や資料の管理は経営者が自分でやるべきもの。自分がやれる方法は自分が一番よく知っている。何よりも、続けられる方法が一番だ。よし、早速やってみよう。

蛇足ながら、田村社長の日記「東奔西走記」が最高に楽しい。
http://www.tamra-ar.com/saisouki/16-08/s-index.htm