子供が通知表を持ってやってきた。「どれどれ」と楽しみに開く。だが、目に飛び込んでくる数字は2や3ばかり。目を覆うようなこの成績を見て、怒りがこみあげてくる。
「この3ヶ月何やってたんだ、こんな成績じゃまるでダメじゃないか。えっ、どうなんだ!テレビやゲームなんか子供部屋から撤去しなさい。いいね、それにメールやチャットも禁止だ。わかった、もっと勉強しなさい!」
こんな親ではいけないと思いつつ、これに近いことをしてしまう。そこで今夏は反省して「子供会議」を開いた。
日に日にまっ黒になり、部活にプールに宿題にと忙しそうに飛び回る子供達にとって、この夏休みは普段と違う生活を送る。学校での集団生活から解きはなたれ、完全に自己管理にゆだねられるため、ひと夏でグーンとたくましく成長する子もいれば、堕落してしまう子もいる。そこで「子供会議」を招集し、ひとりひとりの目標設定と自立を支援しようではないか。
「子供会議」の運営はこうなる。
議長:父親または母親(リーダーシップのある方)
出席者:両親と子供全員(場合によっては祖父母など同居者も)
議題:その1.家族経営理念の発表とその説明(リーダー)
その2.家族中長期ビジョン(リーダーまたは補佐役)
その3.全員の個人目標発表(中長期と短期)
その4.現状認識(一学期の通知表をもとに良かった点と改善
すべき点の発表)
その5.夏休み40日間の目標と学習・遊び計画
当然、まえもって必要な書式を配り、各自が記入したものを人数分コピーして出席する。
ちなみに「その5」の書式例はこれになる。↓
http://www.e-comon.co.jp/natuyasumi.htm
学習したことは応用しよう。企業経営で培った部下育成や目標設定のノウハウは家庭やその他の組織でも必ず使えるものである。