未分類

集中力

あなたの組織は社長で決まる。競馬は乗り手で決まる。

だが、あなた自身の真の社長や乗り手とは、あなた自身であることを知ろう。

時々、相談メールが舞い込む。今月に入って記憶にあるのは次のようなものだ。

まずAさん。
「最近、早起きできなくなったのは気候のせいか、それとも体調のせいか?目標も計画もあるのに、なぜシャキッと目が覚めないのでしょう。武沢さんならどうしますか?」

ついでBさんのもの。「私には沢山の夢があります。添付ファイルにて私の夢のリストをご披露しますが、気持ちばかりあせってどこから手を付けてよいかわかりません。何か助言を下さい。」

このお二人の相談は、まるで別のテーマのようにも思えるが、実は根底にある課題は一つなのだ。それは、ゆきづまりという現象であり、その原因は「集中力」の欠如である。

ゆきづまりがなぜ生まれるか。それは、混乱と混沌だ。

Aさんの場合、体調や気候のせいで早起きできないのではない。それは、早起きしたくなるような夢あるプロジェクトが待ちかねていないのだ。自分を自分でモチベートしてあげよう。

早起きしてまでやりたいことがあるのなら、人は必ず早起きする。ところが、早起きしてまでやりたいことがないのなら、ムリに早起きする必要はない。早起きは目的ではなく、手段なのだ。早起きしてまで何をやりたいのかを決めておこう。あとは目覚めのときの一瞬の気合いで目は覚める。

Bさんの場合は、たしかに夢が沢山ある。だが、彼女のリストを拝見するかぎり、夢が夢のままで放置されている。

・年収を1千万円にしたい
・自分で会社を起こしたい
・日本中を駆け回る仕事をしたい
・本を出版してベストセラーにしたい
・年に数回は外国出張したい
・優秀な人材が続々と集まってくるような会社にしたい

それらはすばらしい夢なのがだ、夢レベルでとどまっていて、具体的な目標にはなっていない。数値や期限、達成のための行動ステップが明らかになっており、第一歩をふみ出していれば、必ず行動が変わってくるものだ。

夢と目標に向かって勝利の予感を感じながら行動していれば、目覚めはよくなるはず。
だが、それでも時々ペースが鈍ってくる時がある。それは、集中力の欠如による。

あなたという名馬を迷馬やじゃじゃ馬にさせてはいけない。精神を集中させよう。精神の集中を妨げるモノを排除するのだ。

・整理整頓されたオフィスや自宅
・今読むべき本・読みたい本を一、二冊持ち歩く。そして読書することによって精神の集中が生まれる。
・今月・今週・今日やるべきことがきっちりと整理されている
・時間とお金の使い方をきっちりと記録している

こうした状態を作れば、遅くとも一両日中には秩序だった生産的な日々が始まるに違いない。