未分類

ガッツポーズ

●劇画『サンクチュアリ』は、北条と浅見が裏と表の世界から日本を変えるために立ち上がる痛快な物語。

そのなかで、盟友の二人がお互いの志を確認する場面があり、その方法がなかなかユニークだ。それは言葉ではなく、あるサインを相手に送るのだ。そのサインとは、拳を握って親指と小指を立て、相手にそれを示すのである。それが彼らの合言葉。それによって、「おれは立ち止まっちゃいないぜ!」を意思表示する強気のサインなのだ。相手に見せるだけでなく、自らをも鼓舞する。


●スポーツに目を転じ、サッカーの国際試合を見てみよう。とくに、自チームが点を取られたときの態度によって、そのチームがどの程度強いかどうかがわかる。弱いチームはうなだれ、トボトボ歩き、ミスをした選手に怒ったりしてチーム内が悪い雰囲気が広まる。

一方、常勝集団ともいえるブラジルやドイツの代表チームでは、点を取られた瞬間に、なんと小さくガッツポーズする選手が多い。


●「ちくしょう、やられてしまった」という気持ちを即切り替えよう。そして、「すぐにやり返すぞ」という攻撃的な気持ちに駆り立て反撃に転ずるのだ。それには、ガッツポーズなどの積極的なしぐさに決めておくのが良い。

●この話を教えてくれた東京の石床さんは、彼自身の目標も普段から、「こぶしを小さくうつ」ポーズと決め、入浴中や歩行中、布団の中でもこのしぐさを繰り返すそうだ。それによって、目標の達成が潜在意識化され、右脳も活性化するという。こうした“動作による宣誓”に慣れてくると、しぐさ一つで目標達成イメージが描け、強力な動機づけになるのだ。

●私たちのビジネスや生活でも点を取られることが多い。決めた時間に起きられなかった、深酒してしまった、お客さんを失ってしまった、部下との関係がきまずくなった、必要以上に子供に怒ってしまった、など失点は毎日ある。

●対策は失点を防ぐことだけではない。失点直後の落ち込んだフィーリングを長引かせると、失点そのもの以上にダメージが拡大する。それを阻止するためには、失点直後にもかかわらず目標に立ち向かう強気の姿勢を保持する勇気をもつことだ。勝利をいつも思い起こすために、あなたが決めるあるひとつのポーズ、それは何だろうか。