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12月6日(金)『メルマガ一万人突破セミナー』は、めざましい成功だった。企画の段階から「この3人でやればきっとうまくいくだろうな」とは思っていたがこれほど盛り上がるとは・・・。実はそこに隠されたドラマがあった。

まずは、当日の様子をオールアバウト・ジャパンで藤田幸江さんがレポートして下さっているのでご覧願いたい。

『ビジネスへのネット活用』
http://allabout.co.jp/career/net4biz/closeup/CU20021209A/index.htm

私たちのビジネスは、めざましい成功をすることが大切なのではない。めざましい失敗をしてもよい。いずれにしろ、めざましいことが大切で、その対極にある「平凡」を拒否するのだ。

トム・ピーターズは、自著『セクシープロジェクトで差をつけろ!』の中で次のように語っている。

・・・
シドニーでセミナーを開いたときのこと。私は失敗の必要性を力説した。失敗がなければイノベーションはないと説いた。ところが上には上がいる。そのセミナーに参加していたフィル・ダニエルズは、自分の経営方針をこう説明してくれた。

「めざましい失敗には褒美をだす」
「平凡な成功は罰する」

まいった。以来、ダニエルズの言葉がかたときも私の頭から離れない。
「平凡な成功」をまたひとつ積み重ねるだけの仕事はやめよう。
・・・

このなかでダニエルズは、「めざましい失敗には褒美を出し、平凡な成功は罰する」と語ったわけだが、私はなるほど、と膝を打ちつつも一つのことを考えていた。
それは、「ダニエルズの考えを人事制度としてどのように実現するのか」ということだ。報償金制度でも評価制度でも良いが、何が大切なのだろうか。

一番大切なことは基準の明確さだ。

ダニエルズのように、何を褒め、何を罰するかという基準を明確にしておくことである。
そして、褒めるとは具体的にどう褒めるのか、罰するというのはどういうことなのかを公表しておこう。

二つめに大切なことは、原則通りのメリハリある運用だ。

定めた基準や規則に従ってそのまま運用する。「平凡な成功を罰する」とあるのなら、本当に罰するのだ。「評価しない」というのと「罰する」とは別ものなのだ。

評価しない、というのは5段階評価でいえば、3か2だ。(5が最高)罰する、というのは、1(または2)にしなければならない。積極的に罰するのである。この分かりやすいメリハリが大切だ。

さて、トム・ピーターズが言わんとする『セクシープロジェクト』とは何ものか。
それはワクワクするようなすごいプロジェクトのことであり、ほとばしる情熱を感じる仕事である。日常業務の部分的改善なんていう小さな仕事ではつまらない。最初はどんなにつまらなく見える仕事でも、アイデアひとつでセクシープロジェクトに変身させることが可能だともトムは言う。

たしかに日常業務は、平凡な成功を積み重ねるために作られたものが多い。失敗するかもしれないが、関係者全員がワクワクするような日常業務などないわけだから、それは意識して作らなければならない。

手前みその話ながら。

『メルマガ一万人突破セミナー』も最初は平凡な成功を目指してスタートしようとした。それは、数千円程度の参加費で、100人位を集める3時間程度の講演会スタイル。誰が考えても必ずうまくゆくに違いないアイデアだ。

だが、誰とはなく意見が出た。

「どうせやるなら受講料3万円をとれる内容にしようよ。それにプレス関係者や協賛企業も集めよう。3万円だと集客も困難だろうし、参加者を満足させるのも容易じゃない。でもそれくらいインパクトあることをやってみようよ。」

この瞬間に、『メルマガ一万人突破セミナー』は我々にとってセクシープロジェクトに変身した。

あなたはセクシープロジェクトを幾つ抱えているだろうか。