経営理念、経営哲学

会社経営と法務力の関係

●今年はコンプライアンス(法令遵守)とガバナンス(企業統治)の重要性を改めて感じさせられるできごとが多かった。ビッグモーターに代表される中古車業界で相次いだ不正事件。ジャニーズや宝塚歌劇団、それに歌舞伎界などエンタメでも相次いだ不祥事。

●ESGの意識が高まるなか、古い常識やしきたりをそのまま引きずってしまい、自浄努力できない組織がどのような憂き目にあうのか、よい手本を示してくれた。
仮に、上記の組織に法務部があり、強い力をもっていたら・・・と思う。

●メルマガ広告の案件を扱っていても、最近はコンプライアンスに厳しい広告主が増えた。
たとえば、号外広告には必ず目立つ場所に「PR」の文字を入れてくださいと念を押す会社が目立ってきた。今年10月からステルスマーケティングが違法になったからである。要するに、客観的な記事なのか広告・宣伝であるのかを明確にしなければならなくなった。

●最近では、代理店のオプトさんや広告主の大同生命さんなどはその点を何度も確認された。上場企業になると法務部が私の原稿を確認する。「堅苦しいなぁ」と思うことはあるが、ガバナンス(企業統治)がしっかりしている証拠だ。

●昨日の日本経済新聞に「弁護士が選ぶ法務力が高い企業ランキング」が載った。企業法務にたずさわる210人の弁護士が法務力が高い会社を3社まで投票できる。評価基準は次の5点。

・訴訟に強い
・(法務部の)人材の能力
・(法務部が)経営に与える影響力
・社内弁護士が多い
・法律事務所などとうまく連係している

●その結果、次のようなランキングになった。

1位:伊藤忠(45票)
2位:三菱商事(38票)
3位:日本製鉄(29票)
4位:三井物産(28票)
5位:トヨタ自動車(17票)
以下、パナソニック、任天堂、LINEヤフー、三井住友銀行とつづく。

●大企業はあきらかに「法務力」を高めようとしている。中小企業でも経営者の法務意識が高いところは、顧問弁護士を雇うなどの策を講じて法律問題で失点しないように心がけている。

「法律のガードが甘いかな」と感じたら、弁護士事務所をあなたのブレーンに加えよう。

★伊藤忠商事、弁護士が選ぶ「法務力が高い企業」で首位
 (日本経済新聞)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC07AR70X01C23A2000000/