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2023年国別株価騰落率ランキング

●今年の1月から11月末日までの世界の株式市場の上昇率を調べてみた。
今年上位に来た国はどこか、日本、中国、インド、ロシアなど注目の国々はどんな成績だったのかご注目いただきたい。

さっそく20位から1位までのランキングをご紹介しよう。

<2023年株価上昇率ランキング>

20位:ブラジル        16.0%
19位:韓国KOSPI        16.3%
18位:ドイツ            16.5%
17位:アイルランド         17.5%
16位:米国S&P500           19.0%
15位:アラブ首長国連邦      19.7%
14位:デンマーク          21.3%
13位:スペイン           22.2%
12位:台湾             23.3%
11位:イタリア           25.4%
10位:米国S&P100           26.1%
9位:日本(日経平均株価)   28.3%
8位:ポーランド          29.2%
7位:ギリシャ          38.3%
6位:ナイジェリア※        39.3%
5位:トルコ※          44.3%
4位:米国NASDAQ100         45.8%
3位:パキスタン※        49.7%
2位:エジプト※         69.4%
1位:アルゼンチン※      302.5%

●国名のあとに「※」がついているのはIMFの支援で財政破綻を免れている国のこと。上位にきている5ヵ国がそれに該当する。特別ルールで戦っているため、それらを除外してみるとどうなるか。
先進国で今年元気だったのはアメリカと日本であることがわかる。

●中国はどうか?
案の定悪い。

47位:中国上海総合   ▼ 1.9%
57位:香港ハンセン指数 ▼13.8%

●実は意外なあの国がもっと悪いのだ。

59位:タイ             ▼17.3%

●タイが中国より悪いだなんてまったく予想外だったのだが、間違いなく悪い。タイには友人が多いので「悪い」を連呼するのは忍びないが悪いのは事実だ。
正確にいうと、内需と観光は好調だ。だが中国依存が大きく、とりわけ中国の経済不振で輸出に急ブレーキがかかったのが響いた。

●ロシア株は意外にも14.9%上昇し世界ランク24位と健闘した。2年近くも戦争を続けながら株が上がるなんて、いったいどうなっているのだろう。

●実は日本も先の大戦中、株式市場は6年間閉鎖されていたが戦前の最終日より戦後の初日の方が高くなっているのだ。皮肉なもので、戦争による破壊行為は経済的にみると悪いことばかりとは言えないのである。

●ところで絶好調と思われたインドがどうしてランキング上位にいないのか疑問に思われるだろう。
実はインド株はコロナ禍真っ最中の2020年春からみると3年半で株価が2倍以上になっている。年率換算すると30%近い上昇を続けている。
今年も11月までに11.2%上昇し、世界ランク28位。12月に入って上げ足を加速しているので年末ランキングでは今年も上位20傑には入っているはずなので、インド経済強し!