ウィークリー雑感

ウィークリー雑感

■世界同時株安

一昨日、米国株の「恐怖指数」ことVIX指数が五ヶ月ぶりに節目の20を下回り、
投資家の不安心理が高まっていることを映しだしました。

9月20日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)が起点となり、2024年の利下げ
回数が4回から2回に減るとの見通しが広まったわけです。つまり来年も政策金利は高い
状態が長くつづくとの観測から、来年は景気が良くなると見込んでいた投資家も、
その見通しを引き下げざるを得なくなったのです。

「いったん株を売って現金化しておこう」という短期投資家の行動が株価を押し下げて
います。アメリカ発のこの流れは日本をはじめ、世界中に広がっています。

ただ、長期投資家にとっては格好の仕込み場といえるでしょう。目先は乱高下ありそうですが、AIやDX、脱炭素、ヘルスケア、バイオといった時代をけん引する成長企業の株価が
安くなっている今は、お得といえそうです。

特に今年にはいって日本株の強さは世界的にみても際だっており、先進国で屈指の
パフォーマンスを見せています。来年からはじまる新しいNISA制度に備えて、
個人投資家の参入も増えています。
海外投資家も参加する「Buy Japan」のトレンドは今後、加速する可能性もあります。

そうした中、証券界では再編も進んでいます。
今月からSBI証券と楽天証券が日本株の売買手数料を無料化しました。
シェア争いが激しくなってきたわけですが、企業体力がないところは他社と手を組むなどの動きが活発化しています。

●SBI・楽天が迫った再編 「寄らばドコモ」のマネックス(日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB043GZ0U3A001C2000000/

●楽天証券がみずほと関係強化
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB040SB0U3A001C2000000/

この秋から来年にかけて日本の証券界は大きく変わっていきそうです。
それにつれて株式市場も活況を呈し、消費も活発になることを期待しています。

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