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<有料級>求人難対策その4~5

●岐阜の電気工事店の社長から質問があった求人対策について昨日は三つの方法を
ご伝授した。

1.我社で働く魅力をきっちり訴求する
2.有効求人倍率の低いところで求人する
3.リスキリングで人事異動を行い、求人しやすい事務職で募集す

都道府県によっても求人倍率は大きく異なる。たとえば、岐阜の倍率は1.56と全国平均の1.29よりかなり高い。ところが岐阜のお隣の滋賀に行くと1.08と、一気に求人しやすくなる。倍率差に着目しない手はない。

●さて、今日は私の四つ目の答を発表しようと思っていたが、東京でエステサロンを
経営されている大塚明恵さんが素晴らしいアイデアをメールしてくださった。
さっそくそれをシェアしてみたい。

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武沢先生こんにちは。業種が違うので参考になるかは別ですが、あるユーチューバーが
「未経験者歓迎」「経験者優遇」などと告知しているのをよく見るが、
「未経験者限定」と最初に打ち出すと良いと言っていました。そこでさっそくその通りの
求人広告を出してみました

うちの場合は、それに加えて「スタッフになると無料でカットカラー、ネイル脱毛器まで
使えるよ!」というウリをつけました。
すると、かつてないほどたくさんの応募があり、その中から自社に合う子2人採用できたのです。未経験者は、教える手間が確かにかかりますが、そうも言ってられないので。
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★大塚明恵さん(Instagram)
 https://www.instagram.com/akie.otsuka/?img_index=1

●すばらしい。大塚さん、ありがとうございます。
会社の当たり前が求職者にとっては最高の環境、ということがある
大塚さんのお店ではカットカラーや脱毛器がいつでも無料で使えるというのはすごく
うれしい特典だったわけだが、あなたの会社も見渡せば、使い放題、学び放題といった
環境が備わっていないだろうか。
資格取得支援というのもキャリアアップ志向の社員にとっては評価ポイントになる。
海外研修制度、長期夏期休暇制度といった社内制度がウリになることもある。
そうした点をどんどんアピールしていこう

結論その4.社員の恩恵や優遇制度を余すところなく訴求しよう

●最後にお伝えしたい効果的な方法は「紹介制度」の導入だ。
ある精密部品商社は、社員がほかの社員を紹介してくれたら100万円支給することにした。すると一年もしないうちに紹介制度で複数の社員が入社してくれた。入社後半年間在籍していれば本当に100万円が振り込まれるとあって、社員全員が目の色を変えて親戚縁者に連絡しているという。

●別の工作機械メーカーは社員だけでなくパートアルバイトも対象に紹介制度を導入している。金額は10万円と控えめだが、人間関係が濃厚な地方都市だけに、口コミの威力は
絶大。いまでは求人媒体に頼ることなく口コミだけで採用できている。最近は顧問税理士や社労士、コンサルタントなどのパートナーにも協力を呼びかけ、多様な人材を集めている
そうだ。

結論その5.「紹介制度」を導入する

●このようにみていくと、即効性のあるものや時間がかかるものなどある。昨日今日で
ご紹介した五つの案を含めてたくさん挑戦し、自社ならではの求人ノウハウを蓄積し、
二度と求人に困らない会社を目指そう。