人事労務組織

<有料級>求人難対策その1~3

●インフルエンサーのH氏が視聴者からの質問に答えている動画をみた。
「求人難ですがどうすればよいですか?」という質問に対し、
ひと言「時給を100円あげてください。はい次」と別の質問に移っていった。
もっとたくさん有効策はあるのに。

●実は私の手元にもまったく同じ質問が最近届いた。まさか同じ質問者だとは思わないが、こんな内容だった。
「岐阜県で電気工事業を経営しています。最近ますます求人が難しくなっています。
有効な対策はございますでしょうか。ヒントだけでもいただけたらうれしいです」

●私は「時給100円あげてください」とは言わない。それも有効だが、それ以外にやるべきことや、やれることはあるので、今日はそれをご伝授したい。

●ひとつめに、会社の魅力が発信できていないのではないかと考えてみよう。
改めて、我社で働くことの魅力は何なのか考えてみてほしい。
それが他社との差別化ポイントになる。それがきっちり訴求できていないと単純に、知名度がある会社、規模の大きい会社、時給が高い会社、ラクそうに見える会社に人が奪われていく。

結論その1.我社で働く魅力をきっちり訴求する

●次に注目すべきことは、都道府県によって有効求人倍率に差があるという現実。
実は岐阜県はかなり求人難の県である。東京、北陸と並んで岐阜での求人はむずかしい。
しかしお隣の滋賀県に行くと有効求人倍率がガクンと下がる。
相対的に採用しやすくなるのだ。
ということは、求人エリアを滋賀県に広げればよいということ。住居費や交通費のコストが新たにかさむかもしれないが、人材確保で得られる成果と増えるコストとのバランスで
最終判断すればよい。
一度お試しあれ。

結論その2.倍率の低いところに採用エリアを広げる

★都道府県別有効求人倍率
 https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/shuyo/0210.html

●そして三つ目の対策はリスキリングと人事異動である。質問者も述べておられるように
工事技術者はもともと人材不足の職種。建設系技術者やIT技術者となるともっと大変だ。
ところが一般事務、会計事務、機器のオペレーターといった職種は人手が余っている。
つまり、人手が余っているポストの人たちを再教育し難易度の高いポストに配置転換する。空いたポストに求人をかければよい。あるいは、いったん事務職で採用してから再教育してもよい。

結論その3.リスキリングと配置転換によって事務職募集する

★職業別有効求人倍率
https://www.hwiroha.com/syokugyoubetsu_yuukou_kyuujinn_bairitsu.html

●四つ目に、効果が確認済みのアイデアがあるのだがそれは紙面の都合で明日にする。
あなたが考える効果的な求人対策、ご意見をお寄せいただきたい。
グッドアイデアはここで実名入りで(匿名可)でご紹介させていただく。

★武沢にアイデアをメールする
 → take@e-comon.co.jp 件名「求人対策案」 お待ちしています。