どうなの？中国「国慶節」連休の行方

●10月1日は中国の「国慶節」。9月29日（金）から10月6日（金）までの8連休を取るところが多い。日本のGWに相当するこの連休中は中国人の多くが帰省や旅行をするなど
「大移動」が始まる。
私もある年の国慶節休暇に上海駅に行ったことがあるが、ご覧のような混雑になる。

★国慶節の上海駅
→https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-05/RJ9JQKT0G1KW01

●ネットによれば連休期間中の中国国内旅行の売上は昨年の5倍になった。
コロナ禍の行動自粛から一気に解放され、まさにリオープンだ。
人気の観光地は北京、上海、成都などのほか、アジア大会が行われている杭州も人気の
ようだ。私も数回訪れている杭州にはシンボルとも言える「西湖」があって風情がある。

●国内旅行よりもっとすごいのが海外旅行で、なんと前年比21倍の売上になったという。
人気の国はタイ、韓国、マレーシア、シンガポールなどが人気だとか。
原発処理水問題があって、中国人向け旅行の目的地ページに日本が表示されなくなっている。とても今回の連休中は中国人インバウンドを期待することができないだろう。

●「中国人が来なくてもダメージなんかまったくない」と言いたいが、そうともいえない。中国人インバウンドを期待していた人も多いわけだが、今年は諦めるしかない。
早く正常に戻ることを期待したいが、そもそも政情不安を抱える国を相手にビジネス
することはできないという考えが経済界全体に広がっている。観光業界のみならず製造業、
小売業、建設業などで着々と脱中国を図る企業が増えている。

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武沢宛て　take@e-comon.co.jp　件名「中国問題について」