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メリハリのきいた大胆な時間の使い方をしよう

メリハリのきいた大胆な時間の使い方をしよう

●サラリーマン時代の20代のころ、スポーツ用品チェーン店の本部に配属され、人材育成部門を任されたことがある。最初の一年は来る日も来る日も東京や大阪に出張し、セミナーを受講していた。一ヶ月で10本、年間で120本くらいのセミナーを受講し、一泊や二泊のものもあったので、年間150日程度の受講の日々だった。

●自社にあった教育研修制度をつくるために既存のセミナーの主だったものを知っておく必要があったからだ。社長も私のそんな発案をよくぞ許してくれたものと思う。その一年があったおかげで私自身、大いに成長できたし、その後の研修教育体系ができあがったというわけだ。

●なにかに力を入れようとしたら、大胆な時間の使い方をする必要がある。
ある中小企業で、社長が本を読んでいたら社員から注意されたそうだ。
「社長、仕事中ですよ」と。

社長は就任3年目でまだ若い。経営力を高めるために年間50冊の本を読むと決めたが、なかなか読めない。そこで思いきって仕事中に読書することに決めた。すると総務のベテラン社員(女性)が社長に苦言を呈したというのだ。

●基本的には社長はどこで何をしていても構わない。読書もジムも映画鑑賞も仕事の一部である。
ただし、それが計画的に行われている必要があるし、前もってそれを社員に伝えておかないと「仕事中ですよ」と言われてしまうのだ。

●ジェフ・ベゾス氏(Amazon)は猛烈な読書家で、本を大量に読みたいと思ってKindleを開発した。ベゾス氏の夢はどんな本でも読みたいと思ったら60秒以内で手に入る世の中を作りたいのだそうだ。
彼のおかげでいまそれが叶っているわけだが、本好きの私としては実にありがたいことである。

●世界有数の富豪・ウォーレンバフェット氏は、執務時間の8割を読書に充てている。そして1日500ページ読むことを自分に課してきたそうだ。さすがに90代になられて読書量も減ったのではないかと推察するが、細かい活字を長時間読むことに慣れている人らしい。

●ビルゲイツ氏も読書家として知られ、どんなに忙しくても週に1冊の読書をすると公言している。
Facebook のマーク・ザッカーバーグ氏も2週間に1冊本を読むことを誓った、と自らの Facebook ページに投稿したことがある。

●私も読書は大切な研究開発時間だと思っているので、なるべく勤務中でも読むようにしている。しかし、パソコンを立ち上げたらそのまま仕事をやり続けることになり、本を読むことができなくなる。
その結果、バフェット氏の8割には遠く及ばずせいぜい1割程度になっているのが現状だ。

●なんとか工夫して、毎日少なくとも2~3時間は読書や研究開発ができるようにしたいと思っている。