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三べん廻って煙草にせう

三べん廻って煙草にせう

●いろはかるたで『い』といえば「犬も歩けば棒に当たる」。
『は』は「花より団子」と決まっているのは、子どものころかるた遊びを通して先人の言葉を学習したからだ。

●だったら「う・・・売上より利益」、「り・・・理念なき経営は滅びる」といった経営かるたをつくって社員と共有しよう。幸いにもオンラインでオリジナルかるたが発注できる時代なので、かるたは教育ツールとしても有望である。そんな思いで執筆したのが先月Kindle出版した『ビジネス名言かるた』である。

まだお読みになっていない方は一度検討していただきたい。

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(ペーパーバック版もあります)

●執筆にあたって私は全国に広がっている「いろはかるた」を調べてみた。すると今まで一度も聞いたことがない言葉がたくさんあることに驚いた。以下、そのなかから13個ご紹介する。今では社会的に問題視されるようなものも混じっているが、あなたは何個ご存知だろうか?

13個すべて知っている方がいたら名人級だ。むしろ1個も知らない人の方が多いのではなかろうか。

1.足の下から鳥が立つ(あしのしたから とりがたつ)
  <身近で思いがけない意外なことが起きること>

2.牛を馬にする(うしを うまにする)
  <歩みの遅い牛から歩みの早い馬に乗り換えること。武器などをより優れたものに切り
   かえること>

3.癩の瘡うらみ(かったいの かさうらみ)
  <「癩(かったい)」はハンセン病、「瘡(かさ)」は梅毒のこと。「うらみ」はうら
   やむこと。大差ないものをみてうらやむことの意。江戸いろはかるたで長く使われて
   きたが、今では病人と家族に配慮し、別のものに差し替えられていることが多い>

4.かげ裏の豆もはじけ時(かげうらのまめも はじけどき)
  <日陰や路地裏で育った豆でもいずれはじける、どんな器量で生まれても年ごろになる
   と美しくなる>

5.義理とふんどしかかねばならぬ(ぎりとふんどし かかねばならぬ)
  <男のふんどしも人間関係の義理も、ともに欠かしてはならぬものである>

6.臭いものに蠅がたかる(くさいものに はえがたかる)
  <わるいものどうしが集まるさまを言う>

7.下戸の建てた蔵はない(げこのたてた くらはない)
  <酒を飲まない下戸だからといって浮いた酒代で財産ができるわけではない。酒飲みが
   下戸を小馬鹿にしたことば>

8.下駄に焼き味噌(げたに やきみそ)
  <焼き味噌とは板に味噌を塗って焼いたもの。その形が下駄に似
   ていることから、外見は似ていても中味がまるで違うことをいう>

9.志は松の葉(こころざしは まつのは)
  <たとえ木の葉に包めるほどの小さな贈り物でも、気持ちはしっ
   かりこもっている様子>

10.これに懲りよ道斉坊(これにこりよ どうさいぼう)
  <これに懲りて二度と同じことをするなという教訓。「道斉坊」
   には諸説あるが、単なる語呂あわせという説が有力>

11.三べん廻って煙草にせう(さんべんまわって たばこにせう)
  <「せう」は「しよう」の旧表現。夜回りを三回してから休憩し
   よう、休憩するのは入念にやるべきことをやってからにしよう
   という意味>

12.竿の先に鈴(さおのさきに すず)
  <竿先に鈴を付けてうるさく鳴らすように、おしゃべりで騒々し
   いさまを言う>

13.尻食への観音(しりくらえの かんのん)
  <恩を忘れて平然としていたり、平気で恩をあだで返すさま>

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