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武沢の婚姻率アップ大作戦

武沢の婚姻率アップ大作戦

●禁書扱いを受けた本ほど読みたいと思うのが人情。公開禁止の映画は是が非でもみてみたい。「のぞくな」と書いてある穴はのぞきたい。
禁じられる行為をする罪悪感やうしろめたさが人の好奇心をそそる

●昨日ご紹介した音楽家のエンニオ・モリコーネ氏は大好物のチョコレートを食べ過ぎてしまい、86キロまで体重が増えてしまいました。
奥さんに厳しく言われたモリコーネ氏は、家の中を走り回り、ストレッチも欠かさず行うことで72キロまで減量したといいます。

●映画『モリコーネ』のオープニングも氏がストレッチをしている場面から始まります。
減量に成功したあと、すこしくらいは良いはずのチョコレートを「妻に見つかると厳しく叱られる」と、隠れて食べていたそうです。
きっとそのときも(良くないことをしている)という罪悪感がチョコの美味しさを引き立てていたのではないでしょうか。

●「好きなだけ食べていいよ」と言われると美味しさが損なわれます。
私もサラリーマン時代にトイレの個室に隠れて飲むUCCの缶コーヒーが至福の時間でした。堂々と飲むよりオイシイのです。

●ロミオとジュリエットは究極の恋愛悲劇ですが、この二人は互いに惹かれあって恋に落ちました。しかし悲しいことに禁断の恋でした
誰にも認められず、決して結ばれることのない恋。それが二人の恋心に火をつけていったのです。

●いま日本にとって由々しい問題は人口減少問題。婚姻率も出生率も低下していることが問題なのですが、そもそもなぜ低下するのか。
様々な説がありますが、私は新説を唱えたいと思います。
それは、「結婚しない人が増えているのはネットのせい」というもの。

●ネットやスマホを手にした私たちはいつでもピンポイントで好きな相手に連絡し、オンラインでも会える手段を手に入れました。
この「いつでも話せる、いつでも会える」という状況が人と人の交流を希薄にしているのではないかと思います。私の時代は、ネットがありませんでした。

●直接電話しようにも親や家族がでるので敷居が高い。長電話することもできません。直接連絡がとれるのは手紙くらいでしょうか。
書くのにも時間がかかり、相手に届くのに時間がかかり、返事が来るのにもっと時間がかかります。

●なかなか会えない不便さゆえに相手への思いが募り、「ずっとこの人と一緒にいたい」と、ごく自然に恋愛のゴールが結婚に向かったわけです。

●ところが今ではネットがあります。
いつも一緒にいるのと変わらなくなりました。わざわざ一緒に暮らさなくてもよくなってしまったわけです。
それが婚姻率を下げている要因のひとつだと私は思いますが、いかがですか。

●とはいえ、文明を以前のような不便な状態にもどすことはできません。私たちにできることは、ちょっとした工夫です。
大切な人とはなるべく禁断の恋に近い状態に保つというのはどうでしょう。あえて連絡を不便にしておくのです。たとえば、

1.大切な人とはLINE交換しない
2.大切な人には週二回以上連絡しない
3.デートの回数と時間を制限する
4.大切な人には謎を残し、自分をさらけ出さない
5.要するにゴルゴ13のようにする

といったように。
そうすれば多少なりとも「一緒にいたい」と思うようになり、婚姻率アップにつながるのではないかと半分真面目に推察しています。