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やめよう!心の裸族

今日のYouTube新作

■経営者はとの程度信頼されているか(英国の調査結果)
「真実を話している」と思われている職業はどれか?
英国で行われるその調査で衝撃の結果が発表されました。もちろん日本と英国では違いますが、それにしても気になる調査結果です。

やめよう!心の裸族

●『脱パンツ健康法』という本があるほど裸族にはメリットがあるようだ。サッカー日本代表の森保監督も裸族を告白したし、芸能人でも裸族の人が多い。
たとえば、マリリン・モンロー、レディ・ガガ、宮沢りえ、藤原紀香、剛力彩芽、指原莉乃、優香、深田恭子、長澤まさみ、大島優子、秋元才加、タモリ、斎藤工、亀梨和也、堂本光一、市川海老蔵(十三代目)などは裸族を告白しているし、周囲に裸族生活をすすめている人までいる。

●裸族ではない私は家にいるときも外に行くときも衣服を身にまとっている。おそらく多くの人がそうだろう。
だが、裸族でない人でも心の方はどうだろうか。ほとんどの人が心は裸族だろう。心裸族の人も、心に衣服が必要だと考えてみるとどうなるか。

●自らをタレントと考え、自らがプロデューサーとなって自分を演出するのだ。
知人のMさんはドイツでモノ作りコンサルタントを長年されてきた
Mさんはドイツに行くにあたり、こう決心した。

「モノ作りにプライドがあるドイツ人になめられてはいけない。面白くて楽しくて、それでいて、モノ作りに関しては凄いプロフェッショナルだと思われたい」

●もともと技術者として高い評価を受けていたMさんだが、コンサルタントという見られる側の自分を意識するのははじめてだった。
もともと陽気でジョーク好きだが、その面を一層強調することにした。
ドイツに渡ったあとも、自宅から一歩外へ出た瞬間から、新しいセルフイメージの言動をとるようにした。日本にいるとき以上に陽気に溌剌と、そして自信満々に。

●「自分のコンサルティングは、ショーのようでなければならない」とMさんは落語の勉強も始めた。合間をみて日本に戻ったときは落語を楽しむだけでなく、落語家を地元に招いて高座をひらいた。

●ある日のこと、当時絶大の人気を誇っていた桂米朝と桂枝雀を招いた。高座が大成功し、打上げの席に二人を招待した。落語家が高座を降りたとき、どのように振る舞い、どのように会話するのか。
また食事の席ではどのようにご飯を食べ、酒を飲むのか。Mさんはそこに注目した。

●すぐに米朝と枝雀には違いがあることに気づいた。米朝は高座でも宴席でもまったく様子が変わらない。いつも飄々としておもしろいことを言う。話芸の達人だ。
一方、枝雀の方は、高座でこそ聴衆を大爆笑させるが、高座を降りたとたんに素の前田 達氏(本名)にもどる。生真面目で、無口で、冗談ひとつ言わないのだ。

●「高座にあがっているときが桂枝雀」というポリシーでもあるのだろうか。師匠の米朝の前だから気づかいもあったとは思うが、それにしても両者の対比がおもしろかったという。

●素でもおもしろい米朝、素はまじめだが芸をさせると面白い枝雀
どちらも落語は高い評価を受けているが、Mさんは枝雀のほうに興味をもった。素はおもしろくない人でも、高座になると大爆笑させることができるのは後天的な努力のおかげだ。自分も努力すれば枝雀のようになれるとMさんは考えた。そして事実、Mさんはドイツで人気のコンサルタントになった。

●私は経営者も同じだと思う。
会社に一歩入れば、自分が望む経営者のように振る舞おう。素では金銭に無頓着な人でも、社長業になれば、支出に厳しいコスト意識の高い人を演じる必要がある。それが役割なのだから。
やらねばならない役割をいつでも演じられるようなパフォーマーになろう。身体に衣服をまとうように、心にもファッションが必要だ。

●経営者は心の裸族が許されない職業だ。
あなたは来年、どんな経営者を演じようとしているのだろうか。