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社長がレッドカードをもらうとどうなるか

社長がレッドカードをもらうとどうなるか

●銀行は二年連続営業赤字の会社には警戒を強める。一年の赤字ならイエローカードだが、二年連続だとレッドカートとなり新規の借入は困難になる。おおむね、どの金融機関も原則は同じだ。

●社員は二年連続給料が上がらないと警戒を強める。一年くらいは我慢してくれても二年となると「この会社にいてはダメだ」と感じるのだ。優秀な社員、向上心のある社員ほど自分に期待しているので成長と昇給の停止を嫌がる。

●つまり会社は利益を増やしていかないとお金も人も離れていくようになっている。一生懸命努力しているところを評価してもらえるのは役員以外の社員であって、役員は業績のみで評価される存在なのだと腹をくくるべきである。

●私が主催しているオンライン講座「経営と投資 研究会」には貯株投資を学ぼうという方がたくさん参加されている。
先日、ひとりの女性受講者とZoom個人面談をした。銘柄選びの相談だったわけだが、ものの数分で解決してしまった。約束していた30分に対してまだ25分も残っている。

●そこで彼女はこんな話をしはじめた。

「会社四季報にはすばらしい会社がたくさん載っていてビックリしました。売上も利益もどんどん増えていて、社員さんの年収もすごく高いし、年々給料が増えていることも分かりました。自分を成長させてくれて、収入も上がっていく会社って働きがいがありそうですね」

「そうだよね。業績が伸びて収入も増えてやり甲斐もあって働く時間は自分でコントロールできる、そんな会社を作りたくて全国の社長はがんばっているけど、それが出来る会社と出来てない会社がある。今あなたが勤めている会社はどうかな?」と私。

●彼女はつくり笑いのような表情をみせた。
「えっと~、社長さんはとってもいい方ですし、スタッフの皆さんもすばらしいのでいい会社だと思うのですが・・・」
「業績がよくないの?」
「はい。売上が全然あがっていませんし、利益だって出てないみたいです。この先、お給料があがるなんてとても無理みたいで、ちょっ
それは困るかなと・・・」
「なにが困るの?」
「経営と投資 研究会で勉強した貯株投資を続けたいし、将来のための資格取得の勉強や結婚資金も貯めておきたいので・・・」
「給料が上がってないの?」
「入社して3年めですけど、まだ一度も・・・」
「う~ん、それはきびしいね」

●彼女はうつむいて黙ってしまったので私はこう続けた。
「社員思いで優しい社長だけど業績を伸ばせないし給料も上げられない。それは”いい社長”ではなく、実は”悪い社長”なんだよ。あなたが幹部なら責任の一端もあるけど、入社三年なら責任を感じる必要はない。堂々と辞表をたたきつけなさい」

●身銭で経営と投資を学ぶような意欲的な社員がいる一方、給料を上げられずに社員の好意にすがっている社長がいる。
そうした状態が許されるのはせいぜい一年。最大でも二年だろう。
その間に業績を改善できなかった場合は、社員を手放すことになる
それは辛い出来事なのではなく、至極当然な出来事なのだ。優秀な人は優秀な経営者のもとで働くべきだ。

●社長が社員からレッドカードをもらうとどうなるか。
サッカーの場合はカードをもらった人が退場するが、会社経営の場合は、カードを突きつけた本人がフィールドから退場していく。

●そうならないためにも、決算期のたびに、また新年を迎えるたびに会社の目標・計画を更新し、4K企業(高成長、高収益、好財務、好待遇)づくりの決意を新たにしよう。