実話ベース物語

私のコロナ感染記

私のコロナ感染記

●先日、日本のコロナ感染者の累計が2千万人を突破したと報じられた。
人口1.25億人に占める割合は16%となる。いったいこの先何パーセントまで感染するのか分からないが、ジワリジワリと感染包囲網が自分に及んできている実感がある。

●そんなことを考えていたら一昨日ついに感染した。
日曜日の昼前、仕事をしていたら突然全身を虚脱感が襲った。下痢症状もあるので何かがあたったのかもしれない。水分関係、着替え、タオルなどを多めに布団の脇に積んで横になった。その時の体温37.1度。
布団を丸かぶりしても寒いので冬布団を出すがまだ寒い。毛布をかけてちょうどよくなった。しかし今度は素足の足首から下が異様に冷たいので冬用のソックスを出してもらい、ようやく寒さがやわらいだ
寝ては起き、寝ては起きてのくり返しで夕方ころにはついに39度台に突入。「これは食あたりなんかじゃない」。

●39度台のとき解熱剤を飲んだらウソのように7度台まで下がった。
市販薬の即効性に驚いたが、一時間もしないうちに9度台にもどっていた。熱があがるときに解熱剤を飲んでも焼け石に水だ。
「抗原検査したら」と家内はいうがとてもその気力も体力もない。
症状としては4年前のインフルのときとほぼ同じ。高熱がつづき全身を関節痛や筋肉痛がおそう。せきやくしゃみ、鼻水、喉痛といった風邪の症状が一切ないのはありがたい。

●二日目の昼、体温が7度台に下がったのをみて抗原検査をした。
食中毒であってくれ、という願いもむなしく陽性反応がでた。すぐに保健センターに電話したところ、意外な事実を知らされた。
抗原検査キットには「医療用」と「研究用」の二種類あり、「研究用」の結果を医療判断に用いることはできないと伝えられたのだ。
私が事前にAmazonで買っておいたのは「研究用」だった。病院などでPCR検査を受けるか、医療用の抗原検査キットを入手して再検査するかしてほしいとのことだった。

●結局二日目の昨日も終日布団で横になって過ごした。熱は9度台から8度台に下がってはいるが、この先一週間の予定はすべてキャンセルする必要がありそうだ。
我ながらすごいと思うのは、昼間あれだけ眠っていながら夜は夜でまた8時間ぐっすり眠れるということ。寝る力は病に対する反撃力になっていると思う。午前5時に起きてトイレを済ませ、新聞に目を通してからまた寝ると次に目覚めるは8時という感じ。

●眠気がないときも身体を横たえているのが良いらしい。
こうして二日目は、初日の辛さの半分くらいになった。このまま三日目も順調にいけば意外なくらいに早い早期回復が可能かもしれない

●そう思って目覚めた三日目の今朝、身体が軽い。熱は36度8分
ほぼ平熱といってよい。
こうして机にむかってキーボードを打っていても辛さはない。今日はZoomセミナーが夕方と夜の二本あるが予定通りやれそうだ。

●感染したら一週間から十日は症状が続きますよという人、三日ぐらいで治りますよという人、数日はみておいてくださいという人、後遺症が残っていますという人、症状は人それぞれなんだと思う。
感染しないに越したことはないが、自分の症状がどうなるのかは実際になってみないと分からない。軽微であって欲しいと願いながらも、身体のことに関しては抵抗することなくありのままを受け入れていくしかあるまい。

●自分でできることは水分補給とマメな着替えと細る食欲でもなるべく口に何か入れること。そして身体を横たえ、可能なかぎり多く眠ること。
妙なコスパ意識から横になりながらNetflixをみようとか、Audibleを聴こうとか考えるとコロナにやられる。何もせずに寝ているのが最強のコロナ対策だと思う。私もこれを書き終えたら速効で眠るつもりだ。