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半導体不足はいつまで続く

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半導体不足はいつまで続く

かつて「産業の米」といえば鉄鋼だった。
鉄こそが国家の戦略製品だったわけだが89年の冷戦終結後の「産業の米」は半導体になった。
事実、90年の世界の半導体市場の3割は日本のNEC、東芝、日立製だった。
今はサムスン、インテル、SKハイニクスだ。この3社で世界の3割を占めている。
産業政策においてアメリカ、韓国、台湾などに負けてしまったのが無念でならない。

「半導体」は、「導体」(電気を通す)と「絶縁体」(電気を通さない)の両方の機能をあわせもつ物質である。
その特徴を活かして、一定以上の条件で動作するようにきめ細かく制御できる。
たとえば、家庭に必ずある電気炊飯器。
おいしくご飯が炊けるのは半導体で火力をきめ細かく制御しているからだ。
パソコンを動かすCPUも半導体だし、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、温水洗浄便座、スマホ、デジカメ、LED電球などデジタル家電には必ず半導体が使われている。

いままで半導体が使われていなかった家電製品(たとえば掃除機や扇風機)も機能が向上するにつれ半導体が使われるのが当然になっており、もはや半導体を使っていないものを探すほうが早いくらいだ

「走る半導体」ともいわれる自動車には数十個から100個の半導体が搭載されている。
ガソリン車からEVや自動運転車になると単純に半導体の数は二倍に増える。

ゲーム機にいたっては半導体の塊(かたまり)だ。
新しいゲーム機が出たらすぐに買うと決めているが「PlayStation5」(プレステファイブ)だけはまだ手に入らない。
2020年11月にSONYから発売され、すでに1年8ヶ月経つがいまだに半導体不足で生産がおいついていない。
「買えなさすぎてもう欲しくなくなった」と諦めの声も広がっているほど深刻な状況がつづく。

「じゃあうちが半導体を作りますわ」とすぐに生産を始められるものでもない。
米中貿易摩擦やロシアウクライナ問題といった政治的問題も拍車をかけた。
コロナ禍のロックダウンとサプライチェーンの混乱といった要因も半導体不足を深刻なものにした。

2022年第2四半期(つまり今)から半導体不足は解消されていくと言われている。
事実、今まで入荷がなかった製品の一部が供給されはじめているが、世界規模でみたら依然として半導体不足は続いている
2024年には供給過剰になると予想する人もいる。
しかし太陽光発電を中心にした脱炭素の分野でもますます半導体が必要になると言われており、あと2年ほどで供給過剰になるとは思えないのだが、あなたはどのようにお考えだろうか。