世界経済

ビジネスチャンス急拡大中のこの仕事

今日のYouTube新作

■知ってました?「IRTV」。
起業家、経営者、投資家ならぜひチェックしよう!

上場企業のIRはぜひチェックしよう。
我社はこういう考えで業績を伸ばしていきます、という経営者の発表をみていると、それは戦略情報の宝庫といえる。
何より、経営者のプレゼン力の手本がずらりと並んでいて圧巻だ。
とりわけIRTV(アイアールティービー)は動画なのでわかりやすい。
無料でいいの?と思えるような内容もある。

ビジネスチャンス急拡大中のこの仕事

コンサルタントにお金を払って相談するというのは賢明な選択だと思う。
そもそもコンサルティングがビジネスとして初めて成立したのは100年前のアメリカのこと。

技術者のフレデリック・テイラー氏が工場での作業に「科学的管理」を取り入れ、生産性の低い工場を蘇らせていったのがコンサルティングの始まりと言われている。
その後も様々なコンサルタントがあらわれ、様々なメニューを開発していった。
企業からみても、自社の問題が解決し、成果があがるのであればコンサルティング費用は割のよい投資であると判断した。

以来100年、アメリカのコンサルティング業界は発展を続けた
現在では米国内だけで「6兆円から10兆円」の市場規模があるという。
日本はアメリカに比べると知識や知恵にお金を払うという文化が育っていない。
そのせいか、日本の市場規模は8,000億円程度とみられる。

6兆円vs0.8兆円、単純な比較はできない。
アメリカの企業数は約560万社、日本は386万社なので、1社平均でみるとこうなる

・アメリカ企業のコンサル支出:107万円/年間
・日本企業のコンサル支出  : 20万円/年間

なんと5倍以上の格差がある。

「日本の経営者よ、もっとがんばってコンサルを使え!」というべきか、はたまた、「日本のコンサルタントよ、もっとがんばって営業しよう」というべきか。

私がコンサルティングの仕事をはじめた28年前は、圧倒的に船井総研がナンバーワン企業だった。
ダントツだったわけだ。
たしか年商100億にもっとも早く到達したコンサル企業だったと記憶している。

しかし、2021年時点の主要プレイヤーは次のようになっている。
このプレイヤーリストにシンクタンクやM&A支援を加えるべきかどうか判断のしどころではあったが、手作りで日本の16傑を調べた。
数字は直近決算期の年商。

1位:野村総合研究所:5,500億円
2位:三菱総合研究所:1,030億円
3位:アビームコンサルティング:900億円(旧デトロイトトーマツで非上場)
4位:ベイカレント・コンサルティング:580億円
5位:日本M&Aセンター:390億円
6位:リンクアンドモチベーション:320億円
7位:ドリームインキュベーター:310億円(ペット保険収入含む)
8位:船井総研ホールディングス:290億円
9位:山田コンサルティンググループ:150億円
10位:M&Aキャピタルパートナーズ:150億円
11位:アイ・アールジャパンホールディングス:110億円
12位:タナベ経営:100億円
13位:ストライク:90億円
14位:マネジメントソリューション:75億円
15位:ビジネスブレイクスルー:70億円(スクールビジネス)
16位:プラスアルファ・コンサルティング:60億円

(非上場で決算情報を公開していない企業はランキングに含まず)

大半の会社が毎年業績を伸ばしている。
とりわけ近年の注目キーワードは、「DX」「M&Aと事業承継」「ニッチ領域コンサル」である。
DXコンサルで業績を飛躍的に伸ばし、株価も暴騰した4位のベイカレント。
M&Aがらみでこの10年ウケに入っているが6位、10位、13位の会社。
特定の領域に絞り込んで高い付加価値を提供しているのが11位、14位、16位の会社。

今後、コンサルティングの業界は活況を呈するであろう。
その中でも爆発的に伸びそうな分野がテクノロジー系と環境系だ。
その関連で人材系(求人、教育、派遣、人事)も伸びるだろう。
それらは投資対象としても注目しているし、事業チャンスという面からも興味深く見守っている。

<追申と予告>

今日はコンサル業界全体のことを書いたが、個人のコンサルタントはどう生き抜くべきかも思案のしどころである。
どの分野をどう攻めるか。
企業を定年退職されて日が浅い方は、まだコンサル事業の柱が決まっていないはずだ。
そのせいか、Zoomを使ったスポットコンサルティングのご依頼が増えている。

★がんばれ!社長の「スポットコンサルサービス」

これからも個別のご相談には乗らせていただくが、新たにグループでコンサルビジネスを研究する場をつくりたいと考えている。
オンラインサロン形式で、5月中には形にしたいと思っている。
ご興味のある方は続報をお待ち願いたい。