★推薦図書★

私がつよい影響を受けた50冊 その7

これまでの人生の中で「つよい影響を受けた50冊」をご紹介するシリーズ、これまでご紹介してきたのはこちらの33冊。

では今日は【カテゴリー4】の続き。

 

 

34.『プロフィットピラミッド』 浪江 一公   55歳

友人のM社長が「本当は教えたくなかった」と笑いながら本棚からもってきたのがこの本だった。
さっそく読んで衝撃を受けた。
普通に経営していては決して高収益企業は作れない。
最初からそうなるようなフレームワークを設計するところから始める必要がある
その後しばらくして「4K企業」という言葉を造語するが、着想はこの本をくり返し読んだことから生まれている。

 

 

35.『人生を変える80対20の法則』リチャード・コッチ 47歳

小売業にいた私は20代のときから「80対20の法則」を学び、それを自店の発注などに用いていた。
ただ40代後半になってこの本を読むまでは、自分の仕事や時間にこの法則を当てはめてみたことがなかった。
そのとき、あまり成果に直結していないことに膨大な時間を割いている自分を発見し、ショックを受けた。
いまでも時々これを読まないと、的外れなことに時間を割いている自分がいる。

 

 

36.『発想法』 川喜田二郎  27歳

「KJ法」の生みの親が書いたこの本は初版が1966年。
地理学者の仕事術を書いたこの発想法と整理法に触発されて丸善まで出向き、情報カードとカード管理ボックスを購入した。
かなり高価だった記憶がある。
その日からカードに読書メモやアイデアを記入しはじめた
いまではそれがEvernoteやメモアプリに取って代わられたが、フィールドにおけるひらめきをとっさにメモし、それをアイデアデータベースにするというこの本で学んだ作業法は今も活かされている。

 

 

37.『考える技術・書く技術』バーバラ・ミント 28歳

学校では体系的に習うことがない考える技術と書く技術。
この本もたしか『発想法』の直後くらいに読んでいるが、こんなロングセラーになるとは・・・。
職場で社内報や企画書作成の仕事が増え、自分の文章に壁を感じたころに出会った本。
わかりやすい文章を書くためには著者自身が明快な論理構成をもつ必要があることを説いていた。
世界の主要コンサルティングファームでライティングを教える著者が、自らの文書作成術を披露した本として話題だったが、実際に文例にそって文の習作をしながら読んだ事を覚えている。

 

 

38.『私はどうして販売外交に成功したか』フランク・ベドガー

フルコミッションの営業の仕事をやるべきか、やめるべきか。
31歳の私の思いは千々に乱れていた。何気なく書店でこの本を買い求め
東名高速・名古屋インターチェンジ近くのマクドナルドで読み始めた。
夕方から夜にかけての約3時間、数杯のコーヒーを飲み終えたころ本をほぼ読破していた。そのときには、すでに「営業こそが私の天職だ!」という思いになっていた。
営業という仕事に誇りと勇気、それにやり甲斐とやり方を教えてくれる1冊10万円の価値がある営業関係者のマスト本。

 

 

39.『販売は断られたときから始まる』E・G・レターマン 31歳

ベドガーの本と双璧をなすのがこの本。
店舗の接客営業は充分すぎるほど経験していた私だが、見知らぬ人を訪問しプレゼンし、クロージングするという営業は未経験だった。
案の定、初年度につまずいた。
自信喪失と疑心暗鬼になりかけたころ本書に出会った。
「断られる」「売れない」という体験は苦々しくて避けたいものだが、その苦い体験こそが最強の教材であることを教えてくれた。
同じ断られ方を淡々とくり返していた自分を激しく悔いた。
この本をもとに断られたケースを分析してみると、私の弱点が浮き彫りになった。
その後しばらくして快進撃が始まった。

【カテゴリー4】はこれにて終了。
次回は【カテゴリー5】に移る。