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あなたのブラウザは何?

あなたのブラウザは何?

●日本におけるパソコンのOSは、Windowsが71%、MacOSが14%、不明が14%、その他が1%だそうだ。
今ではOSが異なってもデータの互換性があるのでOSは自由に選べるが、おおむねこんなシェアだと覚えておこう。

●ではブラウザのシェアはどうか。
スマホは、Safari62%、Chrome33%、その他5%のシェアとなっている。
一方パソコンのブラウザは、Chrome63%、Edge16%、Safari8%、Fire-fox7%、IE5%、その他1%。

https://101010.fun/posts/browser-market-share.html

●そこで、あなたの周りで仕事ができる人何人かに使っているブラウザを聞いてみよう。
仕事ができる人はGoogleクロームかFirefoxを使っている可能性が高い。
その反対に仕事相手として物足りない人が使っているブラウザも尋ねてみよう。
今度はIE(インターネットエクスプローラー)かEdgeかSafariと答えるはずだ。

●私がGoogleクロームだからそう言っているわけではない。
『多様性の科学』(マシューサイド著)のなかで次のように述べられているのだ。
少々長い引用だが興味深いのでご容赦願いたい。

・・・
2010年春、労働経済学者のマイケル・ハウスマンは、コールセンター(カスタマーサポート)の従業員に関する研究を開始していた。
彼が知りたかったのは、従業員の生産性や離職率の違いを分ける要因が何なのかだ。
ハウスマンのチームは当初、過去に転職回数の多い従業員がすぐに離職するのではないかと考えた。
しかしそうではなかった。
前年までの転職回数が5回であろうと1回であろうと、離職率との相関性は見られなかった。
次に、オンライン査定で明らかになった性格や個性が関係しているのではないかと考えたが、納得のいく答えは出なかった
しかしあるときハウスマンの研究助手がふとひらめいた。
データの中には、従業員がオンライン査定時に利用したブラウザの情報も入っていたが、そこから何かつかめないだろうか?
Firefox、Chrome、Safari、InternetExplorerそれぞれの利用者がいたことはわかっている。
その選択がカギになっているのだろうか?
詳しく調査してみると意外な結果が出た。
FirefoxやChromeを使ってオンライン査定のフォームに入力した者は、SafariやInternetExplorerを使った者より勤続期間が15%長いことがわかったのだ。
そこでチームは従業員の欠勤日数も調べてみた。
するとそこにも同じ現象が見られた。
FirefoxやChromeを使っていた者は、SafariやInternetExplorerを使っていた者より欠勤日数が19%少なかった。
これでも十分衝撃的だが、同じ現象は従業員のパフォーマンスにも現れていた。
FirefoxやChromeを使っていた者は、SafariやInternetExplorerを使っていた者より、生産性も、売り上げの業績も、顧客の満足度もすべて高かった。
つ顧客への対応時間はより短かった。
「ここまで際立った結果が出ることはそうそうありません」とハウスマンは言う。
・・・

●私はこれを読みながら仕事ができる人のブラウザを思い出していた。
たしかにChromeやFirefoxばかりなのだ。
なぜブラウザによって差がでるのか。
ポイントは、はじめからインストールされているか自分の意思でインストールするかの違いだ。

●ソフトを見つけ、それをインストールするという手間をかけてまで生産性をあげようとする人と、最初からあてがわれたソフトをただ使うだけの人との差が仕事の差に表れたと考えられる。

●「あなたのブラウザはなに?」

過信は禁物だが、求人やパートナー選びで使える質問かもしれない