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「投票」も大事だが「建白」も大事

「投票」も大事だが「建白」も大事

●韓国映画の『イカゲーム』がNetflixを通じて世界を席巻している。
日本映画もアニメや怪獣もの、ロボットものなどで先行しているが、国際的な地位は同じアジアの香港や韓国やインドなどに及ばない。
それもそのはずで、最初から日本人しか相手にしていないからで、そろそろ日本人相手ではない日本映画が出ないものか。

●私も日本人なので、自国のことを悪く喧伝するのは避けたいが、現実は直視する必要がある。
今朝の日経新聞14面に乗っていた衝撃的なデータもいやというほど直視した。
それはビジネス力にして世界の主要64ヶ国を対象にした調査で、スイスのビジネススクール「IMD」によるもの。

●それによれば、まずデジタル競争力総合ランキングでは28位と前回より1ポイント下げた。
米国、香港、シンガポール、スイス、台湾、韓国、英国、中国、ドイツなどとの差が広がる一方である。

●個別指標ではさらにランキングが落ちる。

  • 国際経験 64位(最下位)
  • デジタルテクノロジーに関連するスキル 62位
  • 企業の俊敏性 64位(最下位)
  • ビッグデータ活用 63位

ため息がでる。

 

●情報通信産業の研究開発費は米国がこの10年で倍増し11兆円を超えているのに対し、日本は数千億円のままこの10年増えていない。
デジタル化の力が国力の差に直結する時代にあって、9月にスタートした「デジタル庁」の活動に私は高い関心をもっている。
もはや「関心をもっている」とか「注目している」といった傍観者的態度は許されない状況にきている。
そろそろ建白書を書こう。

●渋沢栄一は若いころから「建白魔」といわれるぐらいに建白書を書き続けたが、国民の当事者意識が国を変える。
日本のデジタル競争力強化のためのアイデアを建白するのは今しかない。
もしこのまま10年を無為に過ごしたらいよいよもって取り返しがつかなくなるだろう

●先日、会社の住所を変更する手続きだけで3回も書類の書き直しと再訪問を要求した名古屋の法務局。
担当者はその都度親切にしてくれたので彼女たちが悪いわけではない。
仕組みが明治時代から変わっていないことが問題なのだ。

●いまデジタル庁では新重点計画を策定するにあたり、国民の意見を求めている。
期間は2021年11月5日(金)から11月18日(木)までの二週間。
「建白」なんて大げさなものでなくても構わない。
苦情でも単なるアイデアでもよい。日頃感じていることをこちらから投稿しよう。
もちろん私も意見具申する。

★「デジタル庁」に提案する
 https://www.digital.go.jp/posts/fP9l2KD4