その他

正解:間違いさがしクイズ

正解:間違いさがしクイズ

●11月2日に『間違いさがしクイズ』と題した文章をお届けした
この文章のなかに誤りが含まれている。
単なる”誤字”であったり、認識の間違い、つまり”誤解”であったりする。
どこが誤りか、あなたはお気づきだろうか?

今日は正解発表の日。

●ケース1.
「利潤の最大化が会社経営なので、お客が出せる最高金額のお金を引き出そうとする努力は正しい」

正解:
利潤の最大化が会社経営であると言い切っているところが間違い。たしかにそうした考えはあるものの、短期的な最大化ではなく長期的な最大化でなければならない。
短期利益に走ると、お客から取れるだけ取ってしまおうという浅はかな判断に陥り、自らの首を絞めることになる。

●ケース2.
「私は、とある高校に入学し、物理の面白さに目覚めました。まさか、それが私の一生のテーマになるとは想像だにしませんでした」

正解:
「とある高校」の意味は、たまたまある高校とか偶然ある高校となる。
文脈からしてこのケースで正しいのは「ある高校」である。
「とある」と「ある」の誤用が増えているのでご注意願いたい。

●ケース3.
「経営者は人格者であるべきですし、部下から尊敬されたほうが良いと思います。ですから私は、利益やお金に関する細かいことは部下に言わないようにしています」

正解:
文章の前半は正しいが後半はおかしい。
人格者であり尊敬されることと、利益や金銭に無頓着であることとはイコールではない。
むしろ経営者は誰よりも利益や金銭に厳しくすることで経営者の役割を果たすことになる。
仕事を離れた一個人においては大らかで、仕事になると細かくなるという一人二役が求められている。

●ケース4.
「私は会社を倒産させ、個人も破産しました。従ってしばらくの間は事業活動や営業活動ができません。また通信の秘密も制限されるので郵便物やメール、SNSも管財人に転送されます」

正解:
破産すると通信の秘密が制限されるのは事実。
管財人のもとに郵便が転送され、事前開封されることになる。
ただ、メールやSNSまで制限されることはない。

●ケース5.
「お酒が大好きな私でも、接待で飲む酒では酔えません。特に上得意客のA社長ように気の置けない方とご一緒するときなどは、決して気を緩めることができません」

正解:
「気の置けない」とは気遣いがいらない、遠慮がいらない、という意味であり、このケースではあきらかに誤用。

●ケース6.
「ソフトクリームが大好きな私の姪っ子は、ちょっと変わった食べ方をします。まずクリームの部分を舌とスプーンでていねいに全部なめおえてから、おもむろにコーンの部分をかじります。とうもろこしが原料のコーンの風味と食感が大好きのようです」

正解:アイスクリームコーンの「コーン」は「Cone」と書き「円錐」という意味。
とうもろこしの「Corn」ではない。
ただ一部の製品でとうもろこし原料のアイスクリームコーンもあるらしい。
一方、「とんがりコーン」は「Corn」と書き、とうもろこしを原料にしている。
ただ形状も円錐形をしているのでまぎらわしいわけだが、こちらはしっかりとうもろこしの味がある。
蛇足ながらポップコーンはとうもろこしが原料なので「Corn」である。