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仕事してます?それとも遊んでます?

仕事してます?それとも遊んでます?

●仕事中の私の気分には二種類ある。
ひとつは仕事の気分で、もうひとつは遊びの気分である。
どちらが楽しいかというと断然遊びの方である。
時々遊びに夢中になって仕事がおろそかになることがあるが、成果は遊びから生まれることを知っているので、積極的に遊ぶようにしている。
あなたはいま、仕事してますか?それとも遊んでいますか?

●こんな言葉をみつけた。

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今後十年私に健康を与えてくれるなら、なんとかしたものを遺すべく努力したいと思っている。
努力といっても私のは遊ぶ努力である。
私は、世間のみなが働き過ぎと思う一人である。
私は、世間の人が、なぜもっと遊ばないかと思っている。
画でも、字でも、茶事でも、雅事でも、遊んでよいことにまで、世間は働いている。
何でもよいから、自分の仕事に遊ぶ人が出てこないものかと、私は待望している。
政治でも、実業でも、遊ぶ心があって、余裕があると思うのである。
・・・

「足立美術館」(島根県)で見つけた北王子魯山人の言葉である。

●孔子も同じ主旨のことを言っている。

「これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」

形骸化し、マンネリ化した仕事には心がこもっておらず成果につながりにくい。
それでもやらねばならない仕事があるのなら、遊びに変える工夫が必要だ。
人間国宝の漆塗り職人・大場松魚氏だって漆を塗るという単純で単調な作業を遊びに変えて楽しんだと次のように告白している。

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ひとつの品物を作るのに、この一面はさっき一分で塗れた。
じゃあ次は五五秒で塗る。
それも同じようにきれいにきちんと仕上げる。
だからトイレに立てば立った分だけ、時計は先に進んで仕事は何もできない。
時計と競争してこいつを負かすことはなかなかできませんけどね。
時々は勝つようなことがありますよ。
人間は「頭」があるからです。
時計のリズムは一定だが、人間は「この仕事をこの時間までに仕上げるんだと腹を決めれば、グッと時間を短縮することができる
だから仕事を速くしようと思えば目標時間を決め、それに対して集中攻撃を掛けることです。
そうすれば一分速くなるか五分速くなるか、いくらかでも速くなるんです。
そうやって時計に逆ねじを食らわせるような意気込みで仕事に向かうことが大切です。
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●さあ遊ぶぞ!と遊びの気分でそのことに取り組めるときもあれば、義務感と責任感で渋々とりかかることもある。
だがなるべく早い段階で遊びモードの気分にスイッチできたとき、一気に仕事は遊びにかわる。
このメルマガだって書こうと思ってから書き始めるまでは1時間も悶絶した。
魯山人のことを書きたいと思っていたが、何をどのように書くべきか、アイデアが浮かばなかったのだ。
だがスイッチが入った瞬間、30分で書き上げることができた。
もちろんその30分は楽しくてしようがない。
だからメルマガはやめられない。