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50年間隠居しますか?

50年間隠居しますか?

●家に戻るとビール片手に『古畑任三郎』を見るのが最近の日課。
脚本、キャスト、音楽など今みてもよく出来ていると感心する。
演の田村正和さんも若々しいが古畑役を初演したのは51歳のときと聞いておどろいた。
50代といえば、サザエさんの波平とフネと同世代だからである。
ことほどさように私たちはどんどん若くなっている。

●サザエさんは昭和の庶民の暮らしを漫画にしたものだ。
しかし最近はパソコンスクールに通う場面が出たり、デジカメや東京スカイツリーが登場するなど、かなり何でもあり状態になっている。
ただ、人々の暮らしは昭和の庶民そのもので、その頃と比較すると、今の私たちの方が外見が若くなっただけでなく、健康年齢も精神年齢も若返っていると言える。

●AIの分野の世界的権威のひとり、レイ・カーツワイル博士の未来予測によれば、2031年に人類は、富裕層の”寿命回避速度”に達するという。
医療や医薬の飛躍的な発展によって、その頃から人類の平均寿命はものすごく伸びる。
いや、すでに超長寿社会が始まっている可能性もある。
近い将来は150歳、200歳が当たり前で、そのころ誕生する子どもたちは1000歳まで生きる可能性もあるという。

★AI新聞 レイ・カーツワイル氏
 もう既に不老不死の時代!?「あと10年で、寿命回避速度に入る
 ⇒ https://community.exawizards.com/aishinbun/20180305/

●そうなると国の年金制度は根底から作りかえる必要があるし、企業の定年も変わる。
国連の定義である65歳以上が「高齢者」、75歳以上が「後期高齢者」というのも改める必要がある。

たとえばこんな感じ。

若者・・・50歳まで
中堅・・・80歳まで
ベテラン・・・130歳まで
高齢者・・・131歳以上
後期高齢者・・・150歳以上

これでもまだ甘いかもしれない。
100歳までを「若者」というような時代もくるだろう。

●病気や事故では人は死なない社会がくる。
残るのは戦死と自死だが、おそらく政治システムの変更で国と国が争うことはなくなり、戦死者もいなくなるだろう。(希望的予測だが)
そうなると自死の問題だけが残る。
ただ、自死の理由の上位三つは、「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」であり、弘兼憲史氏が提唱するような熟年からの一人暮らしがもっと普及するすれば、自死する理由の多くは消滅するに違いない。
そうなると文字通り人類は不滅になる。
だからこそ今、宇宙開発に力を注ぎ、人々が暮らせる新たな惑星を見つけださねばならないのだ
隠居生活をあこがれるのはいいが、50年間も隠居するのは遠慮したい。

★一人暮らしパラダイス (弘兼憲史)
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