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最悪期を脱し今度はインフレムードが漂う

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■地下街の場末のBarでお会いしませんか?

初対面の人と会うとき、場末の安酒場に行くのはよそう。双方の出会い運が下がるからだ。悪巧み相手ならそれも良いが良縁を願う相手なら初対面の場所えらびは重要だ。姿勢も大切だ。金持ちに猫背がいないように姿勢と運気は連動している。

最悪期を脱し今度はインフレムードが漂う

●『会社四季報2021年第3集 夏号』が先週金曜日に発売された。
この数日で4K企業の抽出を行い、昨日からレポート執筆に取り組んでいるが、今の日本経済をひとことで言うなら「好調」。

●とくに製造業が復権している。半導体が足りないのは皆さんご承知のとおり。日本の上場企業は本日現在で3,768社あるが、半導体関連企業は何社あるかご存知だろうか。
おどろくなかれ、375社もある。自動車関連の上場企業は815社あって日本最大の産業だが、半導体はその半分近くあるわけだ。

●いま、世界中で足りないのは半導体だけではない。木材も鉄も足りない。コロナ禍で生産調整をしていた鉄鋼産業だが、V字型に需要が回復し、いまは生産体制が追いついていない。鉄鋼市況は高止まりしたままで、日本製鉄をはじめとする鉄鋼業界は空前の利益をあげている。
鉄鋼や木材は当然ながらスクラップも高い。そのうえプラスチックも高騰し、資源リサイクル関連はいずれも好業績になっている。

●コンテナも足りない。もともと米中貿易摩擦でコンテナメーカーは生産を抑えていた。そこにコロナが襲ったことからさらに生産を減らした。だが一転して巣ごもり需要で一気にコンテナ需要が高まり、世界で奪い合いが始まった。この状態はすでに一年続いており、一部の国際企業ではコンテナがないことから製品の販売を停止せざるを得なくなっている。ネスレのカプセルコーヒーの販売停止もその余波だ

●コンテナ不足は海運会社の運賃高騰も招いている。
それによって日本郵船、商船三井、川崎汽船など大手海運会社の決算は空前の利益となった。
このように、半導体、鉄鋼、コンテナ、運賃といった産業の基盤たるものが品薄となり物価上昇を招いている世界経済。
いつまでこの不自然な状況が続くのかわからない。確実に言えることは、需要があるから品薄になるわけで世界経済の底堅さがあらためて確認できたわけだ。

●非製造業もがんばっているが、製造業ほどの力強さはない。陸海運は戻りつつあるが空運は依然として厳しい。外食はまちまちで最悪期こそ脱したものの、赤字が残るところが多い。旅行や旅館ホテルは依然としてきびしく、テレワークで需要が落ち込んだままのクリーニング業界もまだ厳しい。

今回の最新レポートは来週発売の予定。お楽しみに!