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証券の歴史、株式の歴史

■がんばれ!社長の『富裕層レポート』Vol.3 (2021年2月号)

新発売!めざせ富裕層(資産1億超)

会社経営に「経営計画書」が、個人に「人生計画書」が、そして投資家に「投資計画書」が必要です。
10年あれば富裕層入り可能。
今年株価倍増が狙える特選20銘柄も載せました。
なんとそのうちのE社は年初からすでに株価倍増しています。

<富裕層レポート2021年2月号の内容>

1.ゼロから10年で富裕層入りを目ざす方法
2.最低でも年率30%の投資成果、できれば50%超を目ざす
3.暴落? むしろ歓迎。そのワケは・・・
4.最近どんな株が値上がりしてる?
   「日米中:2020株価上昇ランキングベスト10」
5.IPO投資の現実と可能性
6.外国株に強くなる方法
   GoogleChromeの「翻訳機能」を使いこなす
7.2021年株価倍増が狙える「日米中20銘柄」
      次のApple、明日のAmazonはどこか
8.あなたの投資目標を決める
   「2021 私の投資戦略」書式

このレポートで、富裕層入りをロックオンします。
★富裕層レポート2021年2月号
→ https://ganbare.biz/comon/product/fuyuso_2102/

証券の歴史、株式の歴史

●私の癖だと思うが、興味をもったものはなんでも起源や歴史を調べたくなる。
会社経営に興味をもったときには「経営」という言葉の意味や語源を調べた。
メルマガやYouTubeでもその話題はお届けしている
よろしければバックナンバーをご覧いただきたい。

★メルマガBN:「経営」という言葉の語源
https://e-comon.jp/?p=28148

★YouTube「経営とは」


●株式投資に興味をもったときも、株や投資の歴史をザッと調べてみた。
ひとりで理解し、人にお話しする機会がなかったが「経営と投資研究会」講義をすることになったので、文章に整理してみた。
読者の皆さまにシェアしてみたいと思う。

●株式よりも先に証券の歴史がスタートしたのは中世ヨーロッパにおいて。
ときは12世紀(1100年代)、十字軍の遠征をはじめ都市国家間の紛争などヨーロッパ各地で戦争が頻発していた時代だ。
都市国家はそうした戦費を「モンティ」と呼ばれる市民グループから調達しようと、利息をつけて債券を発行するようになった。
これが証券の始まりとされている。

●証券とは、証拠証券と有価証券の二種類ある。
証拠証券とは、生命保険の「保険証券」のように間違いなく財産や権利を保有していることを認めた書類のことをいう。
身近なところではクリーニングの控えや、クロークに預けた荷物の預かり証なども証拠証券の一部だし、借用書や宅急便を送るときの送付状控えなどもこれにあたる。

●一方の有価証券とは、国債や社債、株式、手形、小切手など、所有者に対して財産の権利を証明した文書のことをいう。
中世ヨーロッパで最初の国債や公債を発行したわけだが、その目的は市民グループから戦費を調達するためだったわけだ。

●では世界最初の株式発行はいつか。それは、1553年にイギリスで設立された合資会社「ロシア会社」が発行したものだ。
株式という会社の所有権の一部を小口販売することで企業の資金調達を容易にした

●大航海時代真っ最中の1602年、オランダの東インド会社は大々的に株を発行し、東方貿易につかうための船の建造から航路開拓、商品の輸送など多額の資金を調達し、会社にも株主にも大きな利益をもたらした。

●「株式会社」という画期的な方法が良いらしい。
この便利な資金調達法は起業家たちの起業家精神に火をつけた。
ーロッパ中を席巻し、次いでアメリカ、そして全世界へと広がっていった。
鎖国していた日本でも渋沢栄一ほか、勉強熱心な若者がこの制度を研究し、日本に持ちこんでいるわけだがそれは明治時代の1800年代後半になってからのことである。

●世界最初の証券取引所はベルギーのアントワープ証券取引所で1531年につくられた。
戦費調達のための国債発行が多発し、日常的に国債や公債などの債券を取引できる場所が必要となっていたのだ。
一箇所で集中して売買できる場所をつくろうと世界初の「証券取引所」がつくられたわけだ
この取引所は連日活況で、大成功した。
それをみてオランダ、フランス、ドイツ、イギリスなどでも相次いで設立されていった。

●18世紀後半、イギリスに産業革命が起きた。
この革命によってイギリスは一気に経済力を高め、世界の経済・金融の中心地はオランダからイギリスのロンドンへ移った。
イギリスは当時、七年戦争、アメリカ独立戦争、ナポレオン戦争と大きな戦争が相次いでいた。
さらには植民地開拓のために渡航費、戦費がかさんでいた。
英国内でも鉄道や運河の建設、鉱山や工業プラントの開発など、大規模プロジェクトが相次いでいた。
その結果、大量の国債が発行されたためロンドン取引所は世界の金融の中心になっていった。
ロスチャイルドやベアリングといった今でも有名な証券引き受け業者(マーチャント・バンカー)が力をつけていったのもこの時期である。

●1776年、イギリスから独立したアメリカ合衆国は建国半世紀を経た1817年にニューヨーク証券取引所を開設した。
その後、米国内でゴールドラッシュや西部開拓が起こり、南北戦争も勃発するなどして大量の国債や株式が発行されることとなった。
おのずとニューヨークの証券市場は活気づいた。

●さらに20世紀に入ると第一次世界大戦が始まった。
経済力だけでなく軍事力でも力を発揮したアメリカに世界の投資マネーが集まるようになっていった。
その後、新たな技術をつかった金融商品を次々に生みだすなど、ニューヨークのウォール街は世界の金融センターに成長し、イギリスのシティを脅かす存在になっていった。

●現在、世界の金融センターは力のある順にニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポール、上海、東京だといわれる。
え、日本はアジアで四番目?
バブル全盛期はウォール街(ニューヨーク)、シティ(ロンドン)、兜町(かぶとちょう・東京)と言われていたのに・・・。
忸怩たる思いだ。

●さて、かけ足でみた世界の証券と株式の歴史。
日本の歴史はどうなのか。
これまたおもしろい。
次号(明後日)に続くのでお楽しみに