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中国企業の不正会計事件続く

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■【Q12】社員のやる気を高める12の質問!!

日本人のやる気は世界のなかでも飛び抜けて低く、139ヶ国中137位だとか。(米国調査会社しらべ)
しかしそれは社員のせいではありません。
やる気を引き出す方法を知らない管理職や経営者のせいなのです。
具体的にはこの12箇条。

中国企業の不正会計事件続く

●企業は不正会計の疑惑が向けられた時点でいったんアウトである
それが上場企業であれば投資家は株を手放すべきだろうし、仮に嫌疑が晴れて無実だったとしても、疑惑が向けられたという消せない事実は残る。
ただ、その疑惑を向けた相手がショートセルレポートだとしたらどうする?

そんなことが昨日起きた。

●ショートセルとは空売りのことで、空売りを専門にする世界的投資情報会社「WolfpackResearch」が米国ナスダックに上場している中国企業の不正を告発した。
レポートによれば、広州本社のドローンメーカー「イーハン・ホールディングス」(以下「イーハン」)が株価をつり上げるために架空の売上を計上し、利益を水増ししていたという。

●同社の株価は年始の段階で21ドルだったが、わずか一ヶ月半で6倍に上昇していた。
このレポートが出された直後から「イーハン」の株価は急落し、昨日は63%下落して引けた。
今回のレポートを発行した空売り専門会社は大儲けできたはずだ。

●その数時間後、イーハンは自社サイトで「欺瞞的なWolfpack研究レポートに応答します」と題して次の声明を発表した。

「2021年2月16日付けのWolfpackResearchによるレポートで提起された申し立てに対して、次の回答を発行しました。
当社は、レポートに多数の誤り、根拠のない記述、および情報の誤解が含まれていると強く信じています。
当社は、当社およびすべての株主の利益を保護するために必要かつ適切な行動方針を検討します。
EHangは、米国証券取引委員会およびナスダック株式市場の該当する規則および規制に準拠して、最高水準のコーポレートガバナンスを維持し、透明でタイムリーな開示を行うことをお約束します。」

★「イーハン」の声明
https://ganbare.biz/comon/wlc5

●「適切な行動を取る」とは言うものの、今回指摘された不正売上の疑惑はなにも晴らしておらず、嫌疑の目を向けられたままだ。
適切に対応しないと最悪の場合、上場廃止に追い込まれる可能性がある。

●最近、米国市場に上場する中国企業の不正会計疑惑が相次いでいた。
昨年11月にはライブ配信大手や電気自動車メーカーでも疑惑があった。
夏には「ラッキンコーヒー」が不正会計を理由にナスダックに上場廃止に追い込まれている。
春には大手学習塾チェーン「TAL」にいた社員が取引先と共謀し、売上高を水増ししていたことが発覚。
社員は中国警察に身柄拘束されるという事件があった。

●失った信用は容易に回復しない。
今後も中国企業の米国上場は15社ほどの予定があるそうだが、計画通りの資金調達ができるかどうか疑問だ。
米国は今後、中国企業への締め付けを強化するという。
中国政府が国家の安全保障上の問題を理由に、米国の上場企業会計監視委員会による中国企業の監査を拒否しているのを容認してきたアメリカ。
もう黙ってはいないはずだ。

●さて「イーハン」。
このまま退場させられてしまうのか、それとも濡れ衣を晴らしてショートセルレポートの会社を訴えるのか。
今後の成り行きに注目したいが、正直いってイーハンの旗色は悪い

私を含む多くの投資家の利益をすでに損なったことも事実である。
これからはクリーンさが担保されるまでは中国企業に対する投資を一定の枠内にとどめるか、いっそのこと完全に手控えようと思っている。