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新規IPOに強いリアル証券

新規IPOに強いリアル証券

●昨日のメルマガで2020年の新規IPO 93社の成績をご紹介した。
公開価格の2倍の初値が付いている現状もお伝えしたわけだが、問題は公開株がほとんど手に入らないことである。
ネット証券から申し込んでも当選確率は1~2%という厳しい現実があるわけだが、昨夜、あるメルマガ読者から興味深いメールが届いた

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リアルの証券会社で担当者が居るとかなりの確率でIPO株を取ることが出来ます。
私は日本郵政の時やコメダ、鳥貴族にソフトバンクなどほぼ買わせていただき、公開後しばらくして売抜けています。
ちなみに毎回、先方(証券会社)から連絡が来ます。
どこの証券会社も公開株の枠を持ってるので上客には優先的に割り振ってくれます。
私はSBI以外に、モルガン・スタンレーPB証券にSMBC日興証券と、豊証券は担当者がついて色々やってくれてます。
どれもそれなりに資産を増やしてくれています。
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え、そうなのと驚いた。同時に「なるほど、おもしろい」と思った

●ここでネット証券会社とリアル証券会社の違いを整理しておこう
まず売買手数料はネット証券に分がある。圧勝と言ってよい。
仮に100万円分の株を買う場合、ネット証券なら手数料は無料だ
(SBI証券は一日100万円まで無料)

●一方、リアル証券はどうか。
野村證券の支店に注文すると12,188円の手数料が必要だ。
買いと売りをあわせると100万円程度の株の場合で25,000円の手数料がかかるわけだ。
パーセンテージにして2.5%はデカイ。
毎回これだとかなりキツい。

●情報力の差はどうか。
これはネット証券もリアル証券も差がないはずだ。上場企業のコンプライアンスは徹底されており、情報格差がある方がむしろ不自然だ
そうなってくるとリアル証券の存在意義って何だろうと疑問に思っていた。
ネット売買が苦手な中高年のための証券会社に過ぎないと思ってしまうが、意外なことにIPO株に強いという特徴を保持していたわけだ。

●年に何度かリアル証券で株の売買をすれば、新規公開株の割り当てがもらえるとしたらお得な取引かもしれない。
証券会社に儲けさせてあげながら、その何倍もの利益が狙えるなら挑戦すべきテーマだ。

●今年も噂レベルだが注目の新規IPO候補がたくさんある。

・USJ(ユニバーサル・スジタジオ・ジャパン)
2007年に東証マザーズに上場していましたが、2009年に上場廃止。
12年ぶりの復活は注目。

・大創産業
100円ショップの「DAISO(ダイソー)」で、海外展開を視野に上場を検討していると報じられている。

・ZMP
自動運転技術を手掛ける会社。
自動運転(ロボットタクシー)から、ドローンまで人気化しそうなテーマをたくさん抱えている。

そのほかにも注目企業のIPOが続きそうな今年、新規IPO銘柄狙いでリアル証券とつき合ってみるのも悪くなさそうだ。