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2020年のIPOを総括する

2020年のIPOを総括する

※はじめに

2月5日(土)に迫った経営計画合宿ですが、緊急事態宣言下にあってはリアル開催をあきらめ、Zoomでの開催とさせていただきます

「なんだ、Zoomかよ」と思われるかもしれません。
しかし、ZoomでやるからにはZoomならではの画面共有機能での計画発表や、投票機能をつかったアイデアの評価、ブレイクアウトルームでの個別コンサルや分科会など、リアルにはない合宿スタイルに挑戦します。
合宿の詳細はこちらのホームページにありますので、最新の経営計画を作りたい方は是非お申し込み下さい。
経営計画をつくるだけでなく、特定のテーマに絞った計画作りをされるのもOKです。
値段もちょっぴりお安くなりました。
お気軽にどうぞ!

★2月6日(土)、7日(日) Zoom経営合宿
https://ganbare.biz/comon/21-2-6_zoom/

<以下、メルマガ本文>

●2020年は93社がIPO(新規上場)した。過去6年間ずっと90社台のIPOが続いており今年も注目の大型IPOが予定されている。

ところで、昨年の93社の公開価格とそれ以降の株価を調べてみた
今、制作中の「富裕層レポート2021新春号」で詳しく解説しているが今日は要点をかいつまんでご紹介したいと思う。

●まず新規IPOをする会社は幹事証券会社を通して事前に一定数の株を売りに出す。
そのときの値段を公開価格という。これはどの証券会社からでも買い注文を出せる。
無論、オンライン証券からも注文することが可能で、私も何度か申し込んだことがある。

●昨年の93社の公開価格の平均は1,750円だった。公開価格で100株買えた人は17万5千円を支払って上場初日を迎えることになるわけだ。
そして迎えた上場日の一番最初に付いた値段を「初値」(はつね)という。
昨年の初値の平均は3,600円だった。
なんと公開価格の2倍強の値段がついたわけだ。

●昨年、初値の上昇率が一番高かった「ヘッドウォータース」(マザーズ、4011)は2,400円の公開価格に対して28,560円(約12倍)という衝撃の株価となった。
同社はAIをつかったソリューション企業でありAIに対する期待の高さが人気の要因になったわけだ。

●反対に、公開価格を一番大きく下回ったのは「リバーホールディングス」(東証2部、5690)で、960円の公開価格に対して720円の初値となった。
25%減となったわけだが、この会社は資源リサイクルの会社だ。

●このように初値が下回るケースは昨年23社あり全体の25%を占めた。
93社の新規IPOのうち、DXなどのテクノロジー系が約6割で、残りが製造やサービスなど、非テクノロジー系だった。

●こうなってくると、どうしたら公開価格で買えるかという事に関心が移る。
証券会社とのコネもあるらしいが、機械的な抽選で決まるため、確率の問題になる。
それはプレステ5の購入権に当たるか当たらないかと一緒で運になる。

●「IPO投資」という言葉があるほど、一部の投資家はIPOの公開株を手に入れたり、初値以降の激しい値動きで利ざやを稼ごうと躍起になっている。
ゲーム性、ギャンブル性の高い投資で、仮に利益が出ても再現が困難なのでやらない方が賢明だ。
何度も繰り返して再現できる事と、誰がやっても同じ結果が出せる方法こそ私たちが開発すべき投資スキルだ。

●ただ、新規公開株の申込みをすることは手間がかからないので挑戦してみる価値はある。
その銘柄が有望だと思えば、複数のオンライン証券会社から申し込んだり、家族名義の証券口座をつくってそこからも申し込んだりして確率を高めると良い。

●気になる方はオンライン証券の「IPO」覧で情報をチェックされてはいかが。
今年の初IPOは2月5日の「QDレーザ」(マザーズ、6613)で、1月21日から応募受付が始まる。
私は今年、IPO銘柄の動向を注目するつもりだ。