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「鬼滅の刃」を観て

「鬼滅の刃」を観て

●クライアントのS社長(45)が小学生の子どもを連れて映画『鬼滅の刃』を観てきたそうだ。
ほとんど予備知識がなかったものの、ラストシーンでは涙がこぼれ、子どもに気づかれないように苦労したという。
「よかったね」と私が言うと、「武沢先生もぜひ。感動されると思います。予備知識ゼロだとキツいのでNetflixで10話ほど観ておかれるとスンナリ映画の世界に入れます」とS社長。

●社会現象にもなっている鬼滅を知らないのはマズいと思い、とりあえずNetflixで3話ほど観た。
映像の美しさなど目を見張るものが随所にあってアニメ技術の高さは素直に認める。
世界観もシンプルで分かりやすい。
だが、グロテスクな場面が続くし、そもそも漫画やアニメはあまり好きではないので3話でやめてしまった。

●一月後、S社長と再会した。
「ご覧になりました?」といきなり聞いてくるので、正直に話した
「Netflixはまだ3話で、映画館にはコロナもあってまだ行けてない」するとS社長の肩が落ちた。
「そうなんですか~、いやぁ、残念です。映画は大ヒットしてますからまだまだ上映が続くと思います。ぜひ年末か年始にご覧ください
という。S社長が映画の広報マンに思えるほどこの映画への思い入れを感じた。

●「みときますね」と言ったものの内心では(余分な宿題をもらっちゃったな)と思っていた。
その翌日である。旧知のA社長がFacebookで「遅まきながら」と題して「鬼滅の刃」を劇場で観てきたと投稿していた。
「なに?」と注目する私。コメント欄では、感想を尋ねる友人に対して「最高!」と応えるA社長。
そのやりとりを観て私は吹っ切った

●ゴタゴタ言わずこの映画に2時間投資しよう。
そう決め、その場でチケットを取り、ひとりで昨夜観てきた。
10ヶ月ぶりの映画館である。

感想:
いま、こういうモノが流行ってるんだということがわかった
登場人物は皆個性的で人間味あふれている。絵も美しい。
物語は単純で桃太郎の鬼退治の拡大発展版だ。
こうした素朴な話がウケるということは、日本人の心は昔からなにも変わっていないんだなぁという妙な安心感をもった。
得点「81」点。
私が再びNetflixのアニメ版に戻るか、Kindleで読む電子マンガに夢中になるか、それともこれっきりにするか、まだ何とも言えないギリギリの所にいる。