あえて社員を人材集団にしない
●生産性の高い会社は生産性を意識しているのに対し、生産性の低
生産性の高い会社には生産性目標があり、月次や週次で生産性実績
それに対して生産性の低い会社は、生産性を指標化
●生産性の高い会社は経営計画のなかに、生産性対策が盛り込まれ
生産性が高い会社の経営者は次の質問に対して即答できるのに対し
問い
1.生産性とはなにか。公式で表せ
2.生産性を高めるために何をすべきか。効果的と思われる順に対
●正解は一つではない。いろんな正解があるし、特に「2」は企業
同じ会社でも時期によって正解が変化すること
そこでまず原則だけはしっかり理解しておこう。
大切なこと
「生産性=産出量÷投入量」である。
産出量とは「稼ぎ出した付加価値(粗利益)」のことで、投入量と
●会社のなかで労働生産性を計算する場合は、社員一人あたりの年
厳密に計算するときには次の公式を用いる。
付加価値額=営業純益(営業利益-支払利息等)+役員給与+役員
●厳密に計算するのが面倒なときは、付加価値額=粗利益で構わな
中小企業庁のデータによれば、従業員一人あたりの付加価値額は中
絶望的に低い金額だ。
社員と役員に給
大企業の平均は1,320万円あるので、高い給料を払っても利益
●この「一人あたりの付加価値額の少なさ」は日本のお家芸のよう
今はさらに悪化し、世界で34位というポジションにいる。
●これはいったいだれが悪いのか。
少なくとも社員の資質が低いわけではない。
むしろ個人の資質の高
読解力や論理的思考力、ITスキルといった仕事に必要な能力を測
この現実をみる限り日本の労働者の資質が諸外国より劣っていると
●むしろ、社員の資質の高さや勤勉さ、創意工夫といったものに甘
生産性の足を引っ張っているのは社長を中心としたマネジメントチ
●一度、発想を転換してみよう。
社員の資質は低く、やる気も乏しい。
すぐにさぼりたがるし、創意
おまけにすぐに文句を言うし、家に帰りた
そんな社員ばかりをつかって高い結果を出そうとしてみよう。
そうすれば、今までやってこれたことがまったく通用しなくなるは
そこに発想の飛躍が生まれる。
●あえて社員を人材集団、精鋭集団にしない。
普通か、普通以下で
それでもハイパフォーマンスな経営成果をあげようとしたら、
経営陣の頭脳を3割優秀にすれば、すぐに生産性は3割アップする
なにをやらせ、なにをやめさせるか。
なにをどのように変えるべき
そのヒントになる話題は明日に譲る。