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デジタル化ニーズと熱い韓国株式市場

デジタル化ニーズと熱い韓国株式市場

●日本ではマイナンバーのカード化が進んでおらず給付金申請に大混乱を来したのはつい先日のこと。
新総裁が「デジタル庁」をつくると明言しているが、いったいいつになれば日本の行政が世間のデジタル化ニーズに追いつけるのだろうか。

●私は来年パスポートの期限が切れるので、また更新手続きに出向かねばならない。
手続きそのものはすぐ済むのだが、混雑時に行くと何時間もかかる。
おまけに、申請と受取の二度出向かねばならない。
そんなパスポート申請が2024年からようやくオンラインで可能になることが昨年決まった。
今後は一度も出向くことなくパスポート申請ができ、その分だけ日本の生産性が上がるはずだ。

★パスポート、24年度にもネット申請可 (日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52628470W9A121C1SHA000/

●パスポートができるのなら運転免許証の更新もオンライン対応してもらいたいものだ。
おとなり韓国では運転免許証そのものがモバイル対応する。
プラスチックカードの免許証を持ち歩く必要がなくなるのだ。
ネイバーとカカオで対応するそうだ

★モバイル免許証、ネイバー・カカオで利用へ(NNA)
https://www.nna.jp/news/show/2090353

●韓国といえば、あまり報じられてはいないが今年に入って株式市場がとても好調である。
韓国経済自体は好調とは言えない。
コロナの影響で経済成長見通しも下方修正され、上場企業の業績もさえない。
そうしたなかにあって、G20のなかではアルゼンチンに次いで二番目に株価上昇率が高く韓国は、通年の底値から64%も値上がりした。
一位のアルゼンチンは107%で日本は45%。

●韓国株式の好調の要因は「個人投資家の資金の流入」と言われている。
NAVER(ネイバー)やカカオなど、個人投資家におなじみのインターネット関連企業が好調なのが個人投資家を呼び込む原因になっているのだろう。

★韓国はG20で2番目の上昇率 総合株価指数(KBS)
http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=76895

●がんばれ!社長が発行している『めざせ!富裕層レポート(Vol.1)』は過去最高の売れ行きだった。
世界的な金融緩和政策と新型コロナ関連の助成金、補助金、制度融資などが投資マネーとして市場に環流している。
今の株価は行きすぎだ、と警戒する投資家もいる。
その一方で、通販やクラウドサービスなど、新型コロナの影響で成長が加速した市場があり、そうした企業の業績はさらに伸びるという強気の見方もある。

●今後どうなるかは誰も分からないので、注目しておくしかない。
『富裕層レポート』のVol.2は9月下旬の発売を予定しているが、今回も日米中の主要企業分析や、韓国・ベトナム・タイ・インドネシア・マレーシアなどの株式市場についても言及している。こうした国々の企業に投資する方法も解説しているのでVol.2をお楽しみに。

●勉強している経営者は経営そのものを勉強し、できる経営者を知っている。
一般の人々以上に経済にも国際関係にも詳しい。
そうしたビジネスリーダーは、自分にあった投資法さえ見つければ必ず市場平均を大幅に上回る投資成果を生み出せる。
私はそう考えている。